数多くのセミナーや講演会の終了後、個別にご相談いただくケースがとても多くなりました。
そうした一つ一つの事例に対してアドバイスをしていくうちに「誰でも、ちょっとしたヒント」で大きく発想が開けてくるのを強く感じていました。
その要素の一つが「他社(他人)の事例」です。
私も、多くのクライアントさんや、ご相談を繰り返していくうちに、多くの事例やノウハウの蓄積ができ、さまざまな成功法則や、これは失敗する(してはいけない)という軸がしっかりと解るようになりました。
もちろん、マンツーマンで経営者の方々へそうしたアドバイスをすることも可能ですが、経営者自身がこうした事例を直接聞きながら、かつリアルタイムに情報を共有できれば何かのヒントを掴む力を育てることができるのではないか、そう考えたのがきっかけです。
相乗効果にびっくりしています
スタイルは数名のグループコンサルティングです。時間を区切って一人ひとりの相談に対し吉見がコンサルを実施します。他の参加者は、それを聞いている形式です。
コンサルの様子を隣で聞いている人も、自分に置き換えて考えたり、他人の悩みを聞くうちに「そうか、確かに自分もそうしたこともあったなぁ」とか「その方法なら、自社でも使えるかも知れない」など、クリアな状態で聞けますので、大きな気づきがあるようです。
また、参加者それぞれの得意分野がありますから、思わぬ提案が仲間のなかから出てくることも多く、回りの人がしっかりと宿題をこなしてきたり、成果があがった報告などを聞くと、自分自身への励みにもなるようで、みんな力が入ります。
そして、とても嬉しいのは、仲間の成功をみんなで喜べることです。悩みを共有したもの同志、それぞれが応援者にもなって絆ができるのもグループコンサルの良いところです。
継続者が多いのが特徴
1期4か月で募集していますが、6割の人が継続して受講しています。
枠にはまったセミナーとは違い、相談者のステップに応じて発生した問題点やクリアしたい課題を話し合いますので、商品やサービスによっては成果がでるまで長い期間かかることもあります。
また、商品デザインや販促ツールのキャッチコピーなど細かなところまでチェックし、結果から次の手を考えたりしますので、相談内容によっては1年以上のおつきあいになります。
あくまでも継続は任意ですので、ペースに合わせて活用いただいています。
成果を確認しながら次に進む
受講生のみなさんには、小さく始めて徐々にステップアップする方法をお勧めしています。小さな成果でも、それを繰り返すことにより、いろいろな経験を積むことができますし、小さな会社ではそれが確実な手法になります。
パンフレットやホームページを変える、商品コンセプトを見直すなど、基本から始めることで、その後の戦略もぶれないものになります。
もっとも大切なのが、小さな成功を繰り返していくことで経営者自身が自信を持ってくることだと思っています。
それぞれが、少なからずいろいろな悩みを抱えています。その全部にお応えすることができていないかも知れませんが、一つの事がうまく行きはじめるとおのずと解決策が見つかることも多くあると思っています。
そうした経営者を支えていくことが、自分に課せられた課題なのだと感じています。