いよいよ営業開始

派遣スタッフ

派遣会社が紹介する仕事の多くは就任期間が短い。

一日でも早く仕事を覚えようと真剣です。

登録している若いスタッフはみんなとても真面目で、会社から渡された分厚い研修資料を夢中で勉強しています。

やっと覚えたころには、また次の仕事を探さないとなりません。
だから契約期間はなんとしてでも結果を出しておきたい。

クビになったら、またフリーターの生活が待っています。

あの生活に戻りたくない。
不安定な生活から抜け出したいんです。

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派遣の仕事は、給料が安い。
しかも仕事は不安定。

将来の保証があるわけでもありません。

それでも、少しでも長く勤めたい。
彼らの必死な表情を見ているだけでそんな気持ちが伝わってきます。

彼らは若い。
経験も浅い。

まだまだ自分を高く売り込むキャリアがありません。

それでも、できることなら安定した企業の正社員になりたい。
腰を落ち着けてじっくりと仕事をしてみたいと思うようになります。

彼らは誰よりも不安を知っています。

だからこそ、そんな夢を持っている。
そして、その夢が簡単には叶わないことも知っています。

営業開始

営業のエリアが決められ、翌日から営業開始。

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商品説明だけ刷り込まれただけの即席営業マンですが、いきなり現場に投入されます。

新人はすっかり緊張してしまって声も出ません。

どうやって最初のトークを切り出したらいいのか?
ノウハウは一切なし!

それらは全てスタッフ任せ。
あとは「結果を出せ!」だけになります。


最も不自然なのは毎朝の朝礼。

まだ見込み客さえ発見できていないのに、なぜか目標件数を言わされる。


自信がないので控えめな目標数値を挙げると

「そんな低い目標数でどうする。それじゃ目標にならないだろう? もっとシッカリした数字を出せ」

と言われる。

仕方が無いので、うんと背伸びをしたあての無い数字を言わされることになります。

そして結果が出せないと

「自分で決めた目標に、なぜ到達しないんだ!」

と追究される。


私にはイジメと指導の境目が、いまだによくわかりません。


数字があがらないと当人が「辞める」と言うまで、こうやって上司から責められる日々が続きます。


ここは、営業を覚える場所ではありません。

>>>吉見範一が見た「売れない営業は、クビの現実」(続く)


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