営業力を養成し即戦力になるための実践的ノウハウを伝授!
医療機関の中でも特に大変なのが歯科です。
都心で開業する場合設備投資の比率が高くなりすぎます。
多少の業績を上げても経営をプラスにするのはかなり困難な状況が目立ちます。
手をかけてしっかりした治療をしようとすればするほど経営が悪化するなどの問題も抱えています。
そこで、今回の営業コンサルティングで近隣の住民を対象に質の高い情報の先出しをすることで集客に成功しています。
またお客様に定期的に情報発信して定期診断への誘導などフォロー体制を整え、現在も着実に地域のシェアを伸ばしています。
「患者さんがひとりも来ない日があるんです」
深刻でした。
ここ数年、来院患者数は減少する一方です。
このままでは閉院を検討しなければなりません。
歯科医院があるのは、都内杉並区。
駅周辺には、新しい歯科医院が次々とオープンしています。
新しく開業した歯科医院はどれも素晴らしい!
前面がガラス張りで、インテリアも斬新なデザイン。
院内の様子が通りからも伺えます。
受付も若くて可愛い子が並んでいます。
まるでエステティックサロンのような雰囲気です。
それにひきかえ、相談を受けた先生の診療所を見た瞬間、私はその場で固まってしまいました。
これでは駅前の歯科医院と比較しても意味がない。
競争力以前の問題です。
まるで昭和の時代にタイムスリップして、そのまま切り取って移転したような古めかしい建物。
玄関を入ると左手には小さなのぞき窓のような受付。
右手の壁に取り付けられたスリッパラックからビニールのスリッパを引き抜いて履き替えます。
待合室に入るのが怖い!
そーっとドアを開けて中を覗くと……。
ああ、やっぱり!
いかにも診療所という感じの年代モノの古いベンチが、壁に押し付けられて並んでいる。
天井からポツンとぶらさがっている洋風の蛍光灯ペンダント。
中途半端に新しいデザインが、なぜか哀愁を感じさせる。
すっかり色があせた、いかにもシロウトが撮影しましたとわかる鳥の写真が、室内を見下ろすように飾られている。
ホコリまみれの造花が無造作に飾られた花瓶。
カメの置物。太極拳の雑誌。女性週刊誌。古いマガジンラック。
可動式のデスク用読書スタンド。プラスチックのゴミ箱。
古い床、壁、天井……。
アルミサッシのガラス戸だけが不釣合いに新しい。
そのチグハグなバランスがさびれた感じを妙に増幅している。
ここは田舎の病院?
そんなイメージです。
