私は心理学者でもないし、人の心理を研究していたわけでもない。
ただ、35年間、営業を続けてきただけです。
その間、いろんな人から「どうしたらいいだろう」と相談を受けてきました。
将来に不安を感じているんだな ……。
話していると、なんとなくわかるんですよね。
特に、売り上げが下がり始めると「なんとかしないとまずい」と思い始める。
そのまま放っておくと、考えはズルズルと負の方向へ転びはじめる。
近所に大手のホームセンターができた。
原因は、これだった。
小さな雑貨店にとっては、死活問題です。
あの規模で、あの価格でやられたらウチの仕入れ先に相談したって、同じ価格で仕入れられるわけがない。
そんなことは、店主だってわかっている。
でも、何もしなければ、じり貧です。
その先には、閉店という言葉がちらつく。
負の連鎖は、それだけでは終わりません。
頭の中では、次の仕事が見つからないかもしれない、借金だけが残るかもしれない、住むところも決まらないかもしれない …… そんな未来まで想像しはじめる。
「どうしたらいいだろう」と相談されても正直、答えようがないんですよね。
何ができるかという相談ではなく生きていけるのか、という話になっていく。
人生相談みたいなものです。
営業マンの範疇を、完全に超えている。
でも、私も営業です。
いつも安定しているわけじゃない。
売れなかったらどうしよう …… その不安は、いつも背中にベッタリ貼りついている。
トップセールスは違うのかもしれないけど。
私は普通の営業マンなのでこの感覚から逃げたことはありません。
そんなとき、どうすりゃいいんだ?
…… と、ずっと思っていました。
経営と営業は違う。
それは、わかっています。
でも不安や恐怖を感じるという意味では案外、似ている気がするんです。
どうやったら、この不安を消せるんだろう?
私の場合は単細胞なのでわりとシンプルな方法で回避していました。
人って、同時に二つの方向を向くことはできない。
たぶん、これを知っていたからなんでしょうね。
不安や恐怖を作り出しているのは結局、自分の頭脳です。
同じ頭脳に・恐怖と・解決策を同時に考えさせるのはムリなんです。
天才ならできるのかもしれないけど …… 。
放っておくと、頭はまだ起きてもいない未来を予測しはじめる。
しかも、その予測を「きっと正しい」と思い込みはじめる。
この流れから飛び出すには …… 。
小さなことでいい。
新しくできることを考えるんです。
効果なんて、期待しなくていい。
とにかく、新しくできることに集中して動き出す。
すると、不思議なことに改良点が見えてくる。
一発で正解を出せない凡人のちょっとした特権かもしれません。
改良点って、思っている以上に集中できるんです。
そうなればしめたもの。
あーしよう、こーしよう、これはどうだ?
そんなアイデアがポツポツ出てきやすくなる。
頭の中だけで完璧な解決策を作ろうとするのは、たぶんムリ。
不安に流れ始めた頭で明るい未来を描くのは、ちょっと難しすぎる。
具体的な解決策は、出てこないからです。
だったら先に変化を起こしてしまう。
思考の方向を変えるのは、そのあと。
営業の場合、私はこれで何度も考え方を修正してきました。
経営も …… 案外、似たようなものなのかもしれません。
…… と、偉そうに言っていますが。
たぶん私は不安になるヒマがないくらい何かをいじっていただけなのかもしれません。
落ち着きのない営業マンの小さな自己防衛です。
ー 撮影場所と機材 ー
青森
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
▼ Facebook への友達リクエストはお気軽に (^_-)-☆
──> https://www.facebook.com/yoshimi.norikazu
・コメント欄に「ブログ読者」と記入してください。
・無記入だとスパムと区別がつかないのでリクエストを無視することがあります。
▼ 日本営業ツール研究所は狩猟型のツールを研究するところではありません。
研究するのはお客さんの未来です。
あなたの商品はお客さんにとって「どんな価値があるのか」を見つけましょう。
お客さんに価値のある未来を提供するために……。
吉見 範一(よしみ のりかず)
最新記事 by 吉見 範一(よしみ のりかず) (全て見る)
- 不安になるヒマがないくらい、何かをいじれ。 - 2026年3月13日
- 男は、いくつになっても『カッコいい』と言われたい - 2026年3月12日
- 基礎がないと、人は簡単に心が折れる - 2026年3月12日




