試行錯誤を繰り返して、
やっと形になってきた。

対面営業用の資料を
クリアファイルに入れて、
見せる順番を確認する。

これでよし、というところまで辿り着いた。

そりゃあ、楽になりますよ。

なんたって、自分のトークをしっかりカバーして、
強力に補足してくれるんですから。

転職して扱う商品が変わっても、
自分専用の営業ツールを作れるようになるには、
やはり何社も渡り歩く必要があったんだなぁ、
と思います。

 

 

今の会社でうまくいった営業方法が、
次の会社ではまったく通用しない。

そんな経験も嫌というほどしてきました。

何社目くらいだったかなぁ。

たぶん、5社目くらい。

資料を組み立てる前から、
必要なものや見せる順番、
ツール全体の構成が
頭の中に浮かんでくるようになったのは。

 

 

若い頃は、夢中になっていたバンドだけでは
食べていけなくてね。

いくつもの会社を渡り歩きながら、
営業の仕事をしていました。

あの頃は景気もよく、
営業を求めている会社も多かった。

だから、そんな働き方もできたんですよね。

30歳を超えたあたりでバンドをやめました。

「こりゃ食えない」ってね。

ようやく諦めがついたんです。

そこから20年近く、
ひとつの会社で営業を楽しんでいました。

営業ツールの作り方が
一番上達したのは、この頃だと思います。

 

 

ある日、私が会社にいたタイミングで、
他社の若い営業マンが飛び込んできたんです。

話し込んでいるうちに、
すっかり仲良くなっちゃってね。

私の営業ツールをサンプルにして、
そっくり真似して作ったんです。

でも、「なぜ効果があるのか」が
わかっていないと、
お客さんの心には届かないんですよね。

形だけ真似しても、ちょっとね。

 

 

どこが重要なのか。
お客さんはどんな心理でそこを見ているのか。
なぜ引き込まれるのか。
どんな順番で興味を引き出しているのか。

そんなことをひとつずつ教えていきました。

うちの会社に営業に来たはずなのに、
いつの間にか生徒さんみたいになっちゃってね。

教え始めて半年くらいだったかなぁ。

あるとき、急に売れるようになったんです。

やっぱり「なぜこれを使うのか」。

そこがわかっていると、
効果が出るんですよね。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

京都
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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