この会話の意味がわかりますか?
── 会話1────────────
A:「このタスク、ASAPでお願いできますか?」
B:「アサインされたタスクのプライオリティを確認します。
オンスケで進めるようにコミットします」
A:「サンクスです! エビデンスも忘れずにアウトプットお願いします」
── 会話2────────────
A:「サーバーのスペック、スケールアップする必要がありそうですね」
B:「クラウドのインスタンスを増やして、負荷分散しましょう。
セキュリティ対策もペンディングせずに対応してください」
C: 「コンセンサスを取り、リソースをアサインします」
── 会話3────────────
A:「昨日のMTGお疲れ様でした」
B:「お疲れ様でした。
アジェンダの確認ですが、リスケになったタスクはいつまでにアウトプット
ますか?」
A:「ステータスを確認して、フィードバックします」
IT系企業で働くエンジニアにとっては日常的な言葉ですが、一般の人にとっては理解が難しいかもしれませんね。
専門用語が多い。
ですよね。
これが通じるから円滑に仕事がはかどるし、共通言語を使う仲間意識も生まれてくる。
多分、そうだと思う。
しかし、専門外の人にとっては、まるで外国語を聞いているように感じるかもしれません。
参考までに、これらの会話を日本語に翻訳したものを以下に示します。
── 会話1────────────
A:「この作業、できるだけ早くお願いできますか?」
B:「割り当てられた作業の優先順位を確認して
スケジュール通りに進められるよう取り組みます」
A:「ありがとう! 証拠(根拠)となる資料の提出もお願いします」
── 会話2────────────
A:「サーバーの性能を向上させる必要がありそうですね」
B:「クラウドの仮想サーバーを増やして負荷分散しましょう。
セキュリティ対策も後回しにせずに対応してください」
A:「関係者間で合意をとって、必要な人材や物資を割り当てます」
── 会話3────────────
A:「昨日のミーティングお疲れさまでした」
B:「お疲れさまでした。
議題の確認ですが、スケジュール変更になった作業はいつまでに成果物として
提出しますか?」
A:「状況を確認しフィードバックします」
翻訳はあくまで目安です。
正確な意味については、必要に応じてご自身で確認してください。
エンジニア同士なら専門用語を使った会話でOKでも、営業となるとどうだろう。
開発する人と、利用する人では日常的に使う話題に大きな開きがあります。
業界に関係なく、2~3年その業界にいれば、自分たちが社内で日常的に交わされている会話には多くの専門用語が、なんら違和感もなく自然と含まれています。
もし相手が理解できないとしたら ……。
頭の中ですんなりと組み立てることができないし、イメージすることすらできない。
イメージできなければ思考停止になるし、拒否反応を引き出しやすくなる。
専門用語は対話の急ブレーキです。
あなたが身内で使っている専門用語を、いつもの調子で対面営業の場に持ち込むときは要注意です!!!
一度、面談の時の会話を録音して確認することをオススメします。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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研究するのはお客さんの未来です。
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お客さんに価値のある未来を提供するために……。

吉見 範一(よしみ のりかず)

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