「大口の顧客をなぜ切り捨てるんだ?」
あの日の午後、社長は笑いながら私に答えさせようとした。
家庭用の配線器具や電気部品を大型量販店に卸していたけど、あのときは私の判断で取引をやめると決めた。
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大手との取引は売り上げの金額はたしかに大きい。
でもね。
セールのたびに手伝ってくれとか、キャンペーンの応援してくれとか、サービスの要求がうっとうしい。
しかも割引ばかり要求してくる。
集計してみたら手間ばかりかかってちっとも儲からないことが判明。
それに取引高が大きく、依存度が高くなりすぎる。
だから切り捨てることにしました。
–
大手量販店よりも中堅どころの企業とお付き合いをした方が正当な利幅で商売ができるし、利用者の声も聴くことができるし、新しい提案も試すことができるし、なんと言っても一緒にがんばることができた。
大手量販店の要求に付き合っているよりも何倍も面白い。
考えてみたらビジネスの基礎で今も生きているのは、小さな会社とのお付き合いで学んだことばかりです。
だから大手と付き合うなということではありません。
ただ付き合わないというのも選択肢のひとつだってことを忘れないでね。
ー 撮影場所と機材 ー
香川県高松市
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)
「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/
経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰

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