絵の楽しみ方とか、芸術作品の鑑賞法とかってわかりません。
だから、まさかこの壁画を発車時刻ギリギリまで見続けるなんて思ってもいなかった。
パッと見たとき、隙間なく力強い線で平面的に描かれた暑苦しいデザインにしか見えなかったけど、ちょっと気になったのが右上の奥行き。
ここから始まっちゃったんです。
右下の人の流れが奥から手前にグングン迫ってくる。勢いよく右下から中央へ流れてくる。
画面中央の下にいる踊り手を見ると左へ、左へと視線を持っていかれて、左はしにいる二人の人物に視線が移る。その顔の向きと馬が今度は左上に視線を誘導する。
すると馬に乗っている女性が目に入って、視線の先を追うように、そのまま画面右上に視線が動く。
右上のこの空間は最初に見たときよりも、さらに奥が深く思えてきて、ずーと奥から人の流れが手前に連なっているように感じさせる。
すると視線が右下から中央へ自然と流れていって……。
そうなんです。
この絵を見ていると、いつのまにか時計方向に視線が誘導されちゃうんですよね。
一週目、二周目、三周目と何度もグルグルと視線を移動させながら見ていくうちに、途中から祭りの音が聞こえる気がしてくるし、色んなことを考え始めちゃう。
不思議な絵だった。
ー 撮影場所と機材 ー
青森/JR 新青森駅
「青い森から放つ」棟方志功
Nikon COOLPIX P310
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!
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吉見 範一(よしみ のりかず)
「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/
経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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