プラスチック関連企業の営業担当者Aさんは、営業に苦手意識を持っていました。
話を聞いてみると営業とは「押し付けである」と考えていることがわかる。
そのため、商談では「押し付けよう」と考えてしまう。
別の言い方をすると、腕のいい営業がやっていることは「お客さんの気持ちに反してでも商品を売りつけることだ」と思っています。
抵抗感を感じずにそれができる、そんな才能がある人だから売れるのだと考えているし、お客さんが嫌がるものでも押し付ける、これが営業の仕事だと思っている。
そこで見方を変えてみると……。
売れる営業はあきれるほどのびのびとしていて、屈託がありません。
自分の感情をコントロールしたり、抑え込んだりしているわけでもない。
人が本来持っている特性をそのまま変えずに行動しているだけだったりする。
言っていることも、やっていることも、基本的な感情の働きに素直に従っているだけ。
きっとAさんもそうだと思うけど、人は相手のために何かをしてあげて、それによって相手に喜んでもらえると、自分自身も楽しくなるよね。
売れる営業って、人が喜んでくれるように、いつの間にか、それも無意識のうちに自動操縦のスイッチを入れています。
いい商品を知って欲しい。
品質の良さを体験して欲しい。
それで喜んでもらえたら、それが嬉しい。
押し付けようと思ったら、誰だって心が重くなります。
売れる営業は、押し付けたりしません。
ちなみに、あれから久しぶりに会ったAさんは社内でも腕のいい営業と評価されています。
ー 撮影場所と機材 ー
青森
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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あなたの商品はお客さんにとって「どんな価値があるのか」を見つけましょう。
お客さんに価値のある未来を提供するために……。

吉見 範一(よしみ のりかず)

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