あれほどのチャンスに恵まれていたのに、私は手を出さなかった。

怖気づいていたんだろうな。

生まれたのは横浜の本牧。

周りをぐるりと米軍キャンプに囲まれて育ちました。

中学も高校も、米軍キャンプの中をトコトコ歩いて通っていた。

近所を歩けば、アメリカ兵の家族はいつも目に入る。

小学校のクラスにはハーフの子が何人もいた。

彼らは中学になると、アメリカンスクールに通い始めた。

ネイティブの英語が、私の周りで普通に飛び交っていたのに。

“I have a pen.” “I am a boy.” なんて、誰も言ってない。

超高速で交わされる会話は、手の届かない謎の領域でした。

本気で覚えようと思えば、こんなにいい環境がいくらでも転がっていたのに。

 

 

もう一つ、別の意味でも恵まれていた。

プロのミュージシャンの演奏を、目の前で聞ける場所があった。

とにかくカッコよかった。

あんな風になりたいと、本気で思っていたんです。

見よう見まねで一歩踏み出したけど、これも中途半端。

アマチュアの域を出ないまま、やめてしまった。

でも、人生は分からないものです。

まさかこの歳でバンドを組んで楽しんでいるなんて。

あの頃の私は、想像もできなかったなぁ。

それでも夢中になって挑戦してみて、よかったと思う。

振り返ると、チャンスっていつも目の前にあったんだなと気づかされます。

それを拾うかどうか。

たったそれだけの違いで、景色が変わるのかもしれない。

すぐそこにあるのに。

一歩、前に踏み出すだけで手に入るのに …… 。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

吉見 範一(よしみ のりかず)

「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰