「失敗談って、ないんですか?」

そう聞かれるたびに「これも量だよなぁ ……」って思うんです。

失敗談。

そりゃあ、ありますよ。

ええ、それはもう、掃いて捨てるほど。

若い頃の私は、それはもう悲惨でした。

失敗しても、どうやって立て直せばいいのか、その術を知らない。

だから、とりあえず落ち込む。

深く、深く落ち込むばかりで、何も解決しない。

 

 

ただ、本当に運が良かったのは、いつもどこかに相談できる人がいたことです。

社内の先輩だったり、頼れる仲間だったり。

ときには、お客さんから思わぬヒントをもらうこともありました。

そうやって、悲惨な状況からなんとか抜け出してきた私ですが …… 。

困ったことに、しばらくするとまたこれまで経験したことのないような、とんでもないポカをやらかすのです。

数えるのも面倒になるくらい。

よくまあ、あんなに失敗を重ねてきたものだと、今となっては自分を褒めてやりたい気分になります。

 

 

そんなことを何年も続けていると、だんだん見えてくるものがあるんですね。

ああ、こうやると、またあの失敗のパターンに陥りそうだなぁ、とか。

そして、少し偉そうな口を利くようになっていく。

だって、人がよくやる失敗のほとんどを、私自身が体験しているからです。

「こうすれば、きっとうまくいくよ」なんて、アドバイスができるようになっていました。

 

 

もちろん、私自身が直接体験していない失敗も、たくさん見てきました。

小さな会社では、なぜかよく似た失敗が、あちこちに転がっているものです。

理念がないから、人がついてこない。
戦略がないから、行き当たりばったりになる。
徹底力が足りないから、どれもこれも中途半端で終わってしまう。

当時の私は、ただの営業マンだから、口出しすることなどできなかった。

それが今では、コンサルタントとしてお客さんの相談に乗る立場です。

あの頃の数えきれない失敗の経験が、こんなにも役に立つとは、当時の私には想像もできない。

 

 

経験というのは、やっぱり「量がものを言う」と実感してます。

まあ、だからといって、これ以上は新しい失敗の“仕入れ”を増やしたくはないけどね。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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