横浜
OLYMPUS PEN Lite E-PL5
LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.
日本庭園に置かれたこの石を見ていると、自然と気持ちが落ち着いてくる。
この石の重さ、大きさ、比重、硬度、成分、各元素の含有量と比率……。
なんてことに興味はありません。
この石の価値は、置かれた場所、位置、空間、そして時の流れを感じさせる苔や、光や風や季節などを体験できることなんですよね。
求められているのは機能ではない。高いところに手が届くような踏み台ではないし、風で飛ばされないように重石として使うわけでもありません。
価値は遊び心であったり、空間の楽しみ方だったりします。
「モノ」を売るというのは「こんなに優れているよ」とか「こんなに簡単にできるよ」といった機能性や利便性を重視します。
一方「楽しみ方」を売るというのは「落ち着くよね」とか「ワクワクするね」といった感情の動きにフォーカスします。
「モノ」を見て売り方を考えるのか、それとも「ヒト」に焦点を合わせてどんな体験ができるのか、どのような意味を持つのかということを理解して売り方を考えるのか。
同じ商品でも理解が変わると価値が変わるので、市場も変わります。
「モノ」をベースに販売を考えれば、競争はその業界の中で行われます。形、サイズ、重さ、材質で比較され、価格競争へ突き進むことになる。
「楽しみ方」をベースに販売を考えれば、たとえどんなに加工しにくい石でも、体験をベースにした独自の価値になる。
売り方を考えるというのは、そういうことなんです。
自社が提供できる価値とは何か? POPやプライスカードのデザインに凝る前に、もう一度、じっくり考えてみてくださいね!
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!
▼ 新規開拓の問題点は、これで解決!
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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