もう何十年も前の話。
もはや化石レベルの、ただの自慢話です。
あの日、N社は全国一斉に新事業をスタートさせた。
巨大組織ゆえに、支店や支社の数は膨大。
その中で、私たちの事業所は開始3か月で「全国最下位」という華々しいほどのポンコツっぷりを晒していました。
「来月もこのままなら、ここ、たたむから」問答無用の上からの宣告。
雇われ所長の私も、派遣スタッフも、全員まとめて解雇。
崖っぷちに靴の先が飛び出して、なかば空中に浮いているような状態。
ところが、翌月から数字がバカみたいに跳ねた。
グングン、なんて可愛いもんじゃない。
あれよ、あれよという間に、半年後には全国トップに躍り出てしまった。
そうなると、本社の態度は180度変わる。
言葉の端々から、あからさまなリスペクトが漏れ出す。
…… つい数日前まで、ゴミを見るような目で見ていたくせに。
「一体、何が起きたんだ?」
鼻息を荒くして理由を問う本社に、こう答えておきました。
「いやぁ、運が良かっただけですよ」と。
本当の理由は、全然違う。
呪いが解けたわけでも、魔法をかけたわけでも、急にやる気スイッチが入ったわけでもない。
ただの「仕込み」です。
大手の取引先は、動く金額もケタ違い。
二、三回顔を出して「お願いします」でハンコがもらえるほど甘くない。
だから私たちは、最下位でコケにされている間も、ずっと水面下で牙を研いでいた。
手分けして書類を揃え、何度もプランを練り直し、営業のステップを一段ずつ、確実に、しつこく積み重ねていった。
「変身」したんじゃない。
ずっと「準備」をしていただけ。
能力の差なんて微々たるもので、結局は、どれだけ深く潜って準備できたか。
…… なんて格好いいことを言いつつ。
本当は、手のひらを返してきた本社の人たちの、あの戸惑いと感心が入り混じった顔を肴に美味い酒を飲みたかったから。
と言いたいけど、私は酒が飲めない。
ドテッ!(>_<)
ー 撮影場所と機材 ー
横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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吉見 範一(よしみ のりかず)
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