2015.11.19_43

 

もし仮に、自社の製品を船に積んで、あのエリアに売りに行くとします。

人がモノを買う。

この購買行動に対応しようとするとき、どちらの思考の枠組みを使えばいいのだろう?

ひとつは、マーケティング・コンセプト
もうひとつは、販売コンセプト

 

マーケティング・コンセプト は買う人を起点にした思考の枠組みです。

自社を「外から内へ」という目線でとらえます。

例えば、市場ではライバルがこんな動きをしている。

見込み客のニーズもこの方向に移り始めた。

どうやって対応しようかという発想ですね。

 

一方、販売コンセプト は、自社が作りだした製品をいかに売るか、自社を起点にした思考の枠組みです。

自社の「内から外へ」という目線でとらえます。

例えば、これまでの製品で指摘されていたこの問題点をクリアした。

これはまだ他社が取り組んでいない。

どうやって売りだそうかという発想です。

 

ここで重要なのは、マーケティング・コンセプト 販売コンセプト のどちらがより優れているのかと意見を戦わせて、優劣に決着をつけることではありません。

それよりも、両者の間を頻繁に行き来することです。

そのうえで、何を実行するか、何が実行可能かを見極めることであって、二者択一で早急に決断を下すことではない。

というのも、より実践的なマーケティング戦略は、このふたつの思考の枠組みを行ったり来たりしながら生み出したアイデア であることが圧倒的に多いんです。

どちらか一方のコンセプトを無視する傾向がありますが、必ず双方の視点で検討してくださいね。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

青森
Canon PowerShot G7X

 


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市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

 


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吉見 範一(よしみ のりかず)

吉見 範一(よしみ のりかず)

「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
吉見 範一(よしみ のりかず)

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