営業の仕事は決して売ることではない。
「売るな」というフレーズは簡単に忘れられるし、無視されるし、だから「仕方のないことなんだ」とあきらめたくもなるけどそれでも言いたい。
売り込みが強い企業は嫌われます。
先日もちょっと調べてみたらびっくり!
楽器店も例外ではなかった。
売り込みの強いお店はネット上でもあきれるほど評判が悪いんです。
そのお店が企画したベースギターは、国内でもトップクラスのメーカーに発注しているので、作りは丁寧だし、素材もいいし、性能はとても優れています。
バランスもいいし、音もいいし、弾きやすい。
でも売れない。
売れない理由がわかりますか?
お客様は海外メーカーの楽器と弾き比べたいのに、店員さんが自社ブランドのベースをしつこく売り込むからなんですよね。
うっとうしくて、じっくり選べない。
営業も同じです。
「営業はモノを売ることだ」と考えるから、お客様に売りの圧力をかけてしまう。
目の前のことしか見えなくなるんです。
商談に向かう前から「とにかく今月の目標を達成しなくっちゃ!」とか思っていませんか?
売ること以外、何も考えない会社は簡単に近視眼的になります。
そんな状態でたまたま運よく売れたとしても安心できません。
来月も同じように売れる保証なんてありませんから。
たまたま売れたら、次はどうするの?
またリセットするの?
またゼロから売り先を探す旅に出るの?
そんなことばかりやっていたら、受注の確率が低すぎて、予算ばかりかかって、収益を圧迫します。
あっという間にリストラの嵐になるか、ブラック企業への道を進むことに……。
営業の役割は決して売りこむことではありません。
売りつけることより、どうやってファンを作るかを真剣に考えてください。
営業力を使って自社のファンを増やす活動に取り組んでいますか?
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)
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