私たちは食べたいと思うものを口にする。
好みのデザインの服を買おうとするし、気に入った靴を選ぶ。
では情報はどうだろう?
これも例外ではありません。
むしろ耳を傾けて真剣に聞こうとするのは聞きたい話だけ、しかも都合よく受け取っています。
そして自分が信じたいと思うものを信じる。
人はあなたとは違うことを考えています。
部分的に共通しているところがあるかもしれませんが、何もかも同じように理解するなんてことは期待しないほうがいい。
だから工夫しないと伝わらないんです。
言いたいことを発信するのではなく、理解してもらうにはどうすればいいのかを考えて情報提供を工夫してくださいね。
私自身、営業を通して様々なツールを作ってきましたが、実はかなりトンチンカンなツールを量産していた時期があります。
代表的な失敗例はシンプルにしすぎて誤解させてしまうもの。
シンプルなだけに都合よく解釈されやすい。
自分にとって都合のいいように受け取られやすいんです。
これって私だけではなく、みんなやりがちなんです。
アマチュアは複雑なものをカンタンにしようと思って省略しすぎる傾向があります。
その方がわかってもらえると思うから。
そうやってシンプルにこだわって、ひたすら簡略化することに夢中になって、肝心な部分が全く伝わらない資料を量産しちゃう。
確かにシンプルだとわかりやすい。
でも、わかったような気にさせて誤解を生みやすい。
それでは役に立ちません。
現実を直視すれば事実は歴然。
どうやっても複雑な情報は複雑です。
シンプルにすることよりも、わかりやすく整理された資料が必要なんです。
シンプルな資料と、複雑なことでも理解できる資料は違います。
むしろシンプルでなくてもいい。
それよりも、わかりやすく伝えるための資料でなければ理解されません。
最初は単にカンタンにすればいいと思っていた。
でもそれは間違っていた。
そうやって失敗を続けていくうちに悟りました。
どんなに素晴らしい情報も正確に伝えられなければただのゴミだってね。
複雑なものを生み出す能力と、複雑なものをわかりやすく伝える能力はまったくの別モノです。
ハードルは高い。
正確に伝えることの難しさはここにある。
でもここが営業マンの腕の見せ所です。
だからこそやりがいがある。
さあ、一緒に挑戦しましょう!
ー 撮影場所と機材 ー
= Y’s CLUB = Open College Yokohama
写真の特別講師はアイデアクラフト の 開米 瑞活 先生
複雑な情報をわかりやすく説明するための
「書く・話す」技術のコンサルタント
Canon PowerShot G7X
= Y’s CLUB =とは
>> 詳しくは こちら

吉見 範一(よしみ のりかず)

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