勘違いしている人が多いけど、私は会話が得意なわけじゃない。
営業トークは目的がはっきりしているのでそれなりにこなせるのですが、雑談や仕事を離れた対話となると、やっぱり苦手なままなんです。
そんな私がなぜ商談のときに話が盛り上がっているのかというと、自分が興味の湧く話だけ聞こうとしているから……。
なんですよね。
私の知人で会話が上手な人がいます。
長年保険営業をやっているAさんはやせ型で小柄だけど顔が広かった。
これまで何度か異業種交流会に誘ってくれたけど、いつもスケジュールが重なっていて断ることが多かったんです。
でもあの日は残念ながら終日なにも予定が入っていなかった。
私は発表会とか講演会に参加するのは大好きだけど、この手の集まりは苦手です。
だから積極的に参加したというより、これも経験のひとつになるだろうと思って行ってみた。
中に入ったとたん、気が重くなった。
広い会場には100名を超す人が集まってる。
にぎやかでした。
Aさんは会場の中をあっちこっち移動して、小さなグループの中にすぅ~っと入って行く。
一方、私はその様子を会場の隅でボーっと眺めているしかなかった。
そうなることは最初から分かっていたけどね。
自分から声をかけるのが苦手だし。
まあ、それでも何人か話しかけてくれたので、普通に参加しているように見えていたかもしれません。
わずか4~5人でも、初対面の人と名刺交換をして、相手に合わせているとエネルギーをものすごく消耗します。
あっという間にバッテリー残量は5%ぐらいになっちゃう。
紹介してくれたAさんには申し訳ないけど、居心地が悪くて途中で抜け出しちゃった。
今でも自分から話しかけることが得意ではありません。
相変わらず知らない人が集まるパーティーとか、懇親会とか、交流会は苦手です。
人と話さなくてもいい発表会とか講演会に参加するほうが何倍も楽しい。
それでもたまに初対面の人と会話がはずんでいるときがあるのは、私が興味の湧く話が見つかったときです。
相手の話をちゃんと聞いていると詳しく教えてくれる。
そんなときは会話ができる人になってる。
こう言うと、なんでもいいから相手の話を聞けばいいんだと思うかもしれませんが、それは違います。
話を聞いて会話がはずむのは、のめり込んで勉強してそれなりに知識や経験があって、より深い質問ができて、相手の話が理解できるときです。
中身のない質問をいくらしたって相手は面倒くさいと思うだけです。
コミュニケーションに必要なのは「質問すれば会話ができる」といったお手軽なノウハウではなく、時間をかけて学んだ知識と経験があるかどうかです。
質問は手段として有効ですが、質問の中身はもっと大切!
ー 撮影場所と機材 ー
新横浜
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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