小学生の頃、
本牧には近所に米軍キャンプがあってね。

居住区のまわりは、
ぐるりとフェンスで囲まれていました。

あそこは、
小高い丘をガンガン削って、
あっという間に作られたエリアです。

当時の本牧は、
まだ人も少なくて。

フェンスと自宅の間には、
あっちこっちに笹が生えていたし、
いろんな樹も立っていた。

雑木林っていうのかなぁ。

夏になれば、
カブトムシを捕りに行ったり。

子供にとっては、
探検ごっこをするには
ちょうどいい場所でした。

 

 

小さなナイフが一本あれば、
小枝や笹でいろんなものが作れる。

暗くなるまで、
夢中で遊んでいました。

アマゾンでちょっと調べたら、
肥後守(ひごのかみ)って、
まだ売ってるんですね。

私が使っていたのは、
駄菓子屋さんで売っていた
安物だったけど、
構造は同じです。

懐かしい。

笹を切る。
削る。
割く。

全部ナイフでやるんだけど、
子供だからね。

まあ、
よく怪我をしました。

スパッと手を切っちゃった時は、
最初はショックだった。

痛いし、
血だらけになるし。

 

 

ところが不思議なんだけど、
一年もしないうちに、
ちょっと切っても

「あっ、切れちゃった」

くらいで、
気にもしなくなる。

怪我に慣れちゃうんです。

子供だから、
治るのも早かったのかなぁ。

こういう慣れって、
カッコよく言えば
「場数を踏む」
ってやつですね。

 

 

人と付き合う時も、
いつも一定の距離を取る人がいます。

傷つくのが怖いから、
なんだろうなぁ。

気持ちはわかるけど、

本心が見えない。

態度も、
話す内容も、
どこか計算してしまう。

そんな付き合い方をしている限り、
伝わる言葉って、
なかなか身につかない気がします。

多少の傷なんて、
何度か浴びていれば、

「こんなもんか」

って、
だんだん慣れてくるのに。

その積み重ねが、
人との距離を
縮めてくれるのかもしれません。

 

 

えっ!?

私?

私は強くなったんじゃなくて、

鈍感になっただけだけどね。

でも、
その鈍感さには、
ずいぶん助けられました。

営業って、
傷つかない人が強いんじゃなくて、

傷に慣れた人が
続けられる仕事だった気がします。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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