若い女性は、一緒にいた男性にキャリーカートを預けると、お土産を買わずに手にしたスマホで売店の看板を撮影し始めた。
他の観光客と違う行動を取る。
この「他と違う」というだけで私は興味を持った。
–
新青森駅のショッピングモールで売られているお土産は、県外の人をターゲットとした商品が並んでいます。
ところが、横浜から何度も通っていると、リピート購入したい商品がないと思うようになっていました。
こんなにたくさん並んでいるのになぜだろう?
あっ! もしかしたら……。
県外からやってくる観光客向けの商品には反応しないことに気がついた。
青森のお土産だからねぶたの写真を貼り付けておけばいいとか、リンゴの加工品なら青森風だろうとか、新鮮な魚介類をアレンジすればいいとか……。
まさか、そんなに安易な思いつきで商品化したとは思っていませんが、青森以外の観光地で売れられているお土産に似ていると、全く興味がわかないんです。
「どこで買っても同じだな」としか思えない。
おそらく実際に買って比べてみれば、それぞれの違いがわかるのかもしれません。
でもその前に、選ぼうという気になれないんです。
では、私はどんな商品だったら買いたくなるのだろう?
私が買いたいのは、どんな商品?
やっぱり地元の人が自分のために購入する商品がいいですね。
地元で人気の商品に興味がある。
県外の旅行客向けの商品ではなく、地元の人に愛されている商品がいい。
ところがこうした販売店では、青森風にアレンジした、日本全国どこの観光地に行ってもありそうな、ごくありふれた商品ばかりが大量に並んでいます。
青森風のアレンジなんて興味がない。
他府県からやってきた旅行者をターゲットにした商品は興味がない。
地元で大人気という商品に興味を持つ。
よくあるお土産とは違うからいい。
他と違う というだけで私は興味を持つ。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
OLYMPUS PEN Lite E-PL5
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

吉見 範一(よしみ のりかず)

最新記事 by 吉見 範一(よしみ のりかず) (全て見る)
- この差が半年もすると大きな違いになる - 2025年5月6日
- もう力づくの説得はやめよう。商談相手を「その気にさせる」対話術 - 2025年5月6日
- 【営業の悩み】二度目、三度目の商談で失速 ……。「話すことがない」を打破するたった一つの習慣 - 2025年5月4日