どの戦略でいこうかなって迷っているとき、漠然としすぎて考えがまとまらないことがありませんか。
そんなときは、軸を使って絞り込んでいきます。
例えば、新製品ではなく「既存の商品」を売ろうとしたら……。
既に市場に出回っている商品だと、競合するライバル企業がたくさん存在します。
業界の大手数社が激しい戦いを展開している市場に何社もの中小企業が後追いの形で参入しているケースが多く、よくあるパターンは圧倒的に有利な一社と、価格で切り崩そうとするその他の企業群という構図ですね。
競合他社がこんなに売っている。
それなら自社製品を同じ棚に並べれば多少なりとも売れるだろうと、もっとも競争の激しい市場に特徴のない「その他の企業群」の一員として参入しやすい。
もちろん勝ち目があれば、こうした「市場浸透型」の戦略を選択するのもありです。
でもそこで待っているは「低価格、短納期、小ロット」の競争だったりすることが多いから、ほぼどの業界も資本力の強い企業が有利になっていますね。
となると……。
中小企業が生き残るためには、まだ誰も手を出していない、まったく新しい市場を切り開く「市場開拓型」の戦略を選ぶことになります。
架空の話ですが、例えば……。
業界大手のトヨタ、日産のオーナーに対して、中小企業がよく似た自社の車を低価格で売り込む戦略が「市場浸透型」です。
一方、まだ運転免許を持っていない高校生に対してイベントと情報提供を組み合わせ、時間をかけて自社のファンになってもらって、免許取得のタイミングに合わせて自社の車を売り込む戦略が「市場開拓型」です。
この戦略が正しいかどうかは問わないでくださいね。
お伝えしたいのは「既存の商品」で勝負するとしたら戦略によってこうした違いがあるという点です。
今回は「既存の市場」と「新規の市場」に分けていますが、分ける軸は他にもたくさんあります。
戦略を考えるときは自社の現状に合わせて軸を使い分けてくださいね。
ー 撮影場所と機材 ー
羽田
Canon PowerShot G7
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

吉見 範一(よしみ のりかず)

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