私は人気ドラマ「相棒」の特命係の杉下警部を演じている水谷豊さんと同い年です。

まあ年齢のことはどうでもいい話なんですけどね。

「相棒」では、水谷さん扮する杉下警部が犯人に対して「ちいさなことが気になるのが僕の悪い癖」とか言いながら色々と聞き出すと「失礼しました」と帰るタイミングで振り返り「あとひとつだけ」と質問を重ね、相手に揺さぶりをかけて最も知りたかった情報を引き出す。

これは使い古された質問のテクニックですが対面営業でもよく使っていました。

 

 

相手が

・迷っている
・結論を出せそうもない
・まだ何か引っかかってるのかな

と感じたときは、売り込んだりせずスパッと切り上げて「今日はありがとうございます」と机上に並べたパンフレットやツールを片付けながらゆっくり鞄に戻して行く。

この時は話題を変えます。

仕事の話はしません。

すると相手はこれで帰るとわかるし、もう売り込まれないと安心するからなのか警戒のレベルがすぅ~っと下がるんですよね。

この時にさりげなく質問すると本音が引き出しやすい。

 

 

こうした使い古されたテクニックは、今日まであらゆる場面で多くの人々にテストされて本当に使えるものだけが脈々と生き残っています。

なぜなら効果があるからです。

だからいつまでも消えることなく使われているんですよね。

対面営業では「相手について知る努力」で手を抜かないでくださいね。

使い古されたテクニックでもどんどん使っていいんです。

相手のことを知れば知るほど、よりよい提案ができるようになります。

 

 

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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