そんなにアイテム数ばかり増やしても、無駄な在庫が増えるだけになりませんか?

新製品の投入を考えるときは自社の製品ラインと、競合他社の製品ラインを書き出して、どの位置に当たるのかを検討することで色々と見えてきます。

Aさんの商品とはまったくジャンルが異なりますが、たとえばラーメン店で考えてみましょうか。

麺は「太さ」と「形状」(縮れているか、ストレートか)に分けられます。

そして重さは「小」と「並」と「大盛」でそれぞれ何グラムか。

スープのベースは何か。

豚骨か、魚介か、鶏か ……。

また、濃厚か、あっさりか。

たとえば仮に縦軸に「麺の太さ」を、横軸に「濃厚さ」を取ったとすると、競合店が提供しているそれらの商品をプロットしていくことでどの位置が多くて、どの位置が少ないのか、わかってきます。

縦軸と横軸の項目をいろいろと差し替えて検討していくと、新製品は製品ラインのどこに何を投入すればいいのかが見えてくる。

 

 

Aさんが思いついた新製品ですが、もしかしたら同様の機能で、もっと低価格で、軽量で、小型で、デザインが優れていて、しかもライバルが集中している市場に投入するなんてことになりませんか?

試作品を創る前に製品ラインを書き出してみましょう。

実はこれをやると、もうひとつ利点があります。

それがセグメントです。

自社の市場のセグメントが特定できる。

これがとても大きい。

新商品は市場のどのセグメントを狙っているのか、そこが見えると販促のやり方も具体的になってきます。

新製品の企画、開発は確かに楽しい。

でもそうやって闇雲に在庫を増やしても ……。

ロスがあまりにも大きすぎます。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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