営業には基本となる話法(営業トークのテクニック)がいくつもあります。

私と同期で入社した頭のいいのがいてね。

彼は私と違って記憶力がとてもいいんです。

すぐに理解してどんどん覚えていった。

ところが売れない。

売れない営業の中でも最悪なのはこのタイプかもしれない。

使える話法をたくさん持っている人です。

実際に営業を開始したら彼の弱点がすぐに分かりました。

基本どおりに色んな話法をちゃんと使っています。

だから売れないんです。

だって売りつけようとしているから。

営業って、いろんな話法を使いこなせるから売れるわけではないんです。

なのに「もっといい話法があるはずだ」と探しにいく。

 

 

一方、私みたいに物覚えの悪い連中はひとつしか覚えない。

というか、自分が今すぐ使えそうなお手軽な話法以外は覚えようともしない。

でもね。

バカのひとつ覚えみたいに、たったひとつの話法をこれでもかというくらいあっちこっちで使いまくるんです。

他を覚えていないから、それしか使えない。

そりゃあ、万能じゃないからあっちこっちで失敗します。

それでも使う。

おもしろいもので、しばらくするととても自然な話の流れの中で無意識に使いこなせるようになってきます。

使えるテクニックはひとつしかないから、どれにしようかと迷わない。

だから慣れてくるし、自分流になってくるし、バリエーションも増えてくるし、引き際もわかってくる。

結果的にお客さんが本当にやりたいことが見えてくるんですよね。

というのもテクニックに振り回されないから、相手の話をじっくり聞けるようになるんです。

だから「相談に乗ってくれないか」って言われるようになる。

ひとつの道具を自由自在に使いこなせるようになれば応用範囲は勝手に広がります。

一度に大量に覚えようとしないで、ひとつマスターしたら、またひとつ選んでじっくり取り組んで増やせばいい。

焦るな!

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

青森
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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