ちょっと油断するとそうやってすぐにカテゴリーを増やそうとする。
増やすと企業のイメージがボケます。
イメージが曖昧になるとまわりに溶け込んで注目されなくなるんです。
そして新規のお客さんが伸びなくなる。
わかりますよ。
差別化は「他社との違いを打ち出すことだ」ってことも。
確かにそうなんですがただ方向が間違ってる。
一人でも多くのお客さんに来てほしいからとか、他社がやっていないからという理由であれもこれもと付け足していくと、結局なにが得意なのか、なにが専門なのかわからなくなります。
あっちこっちに手を伸ばして、てんこ盛りにしちゃうとなんだかごちゃごちゃして「ここはいったい何屋なんだ?」「何の専門家なんだ?」ってなっちゃう。
うちも他社に負けていられないとさらに追加したくなる気持ちもわかりますが、小さな会社がどんなに頑張っても大手企業の品揃えには勝てません。
伸ばす方向が逆なんです。
カテゴリーを追加するんじゃなくて、むしろ削ったほうがいい。
そしてたったひとつに絞り込む。
勝てるカテゴリーを決めてください。
カテゴリーからはみ出した要素をことごとく削るというふうに考える。
「売り」(得意技)をひとつに絞って前面に出すだけで専門性が伝わりやすくなります。
もちろんカテゴリーの中の商品は充実させていいんです。
それと同時に周りを調べてください。
ライバル他社はだれをターゲットにしているのか。
自社のターゲットと丸かぶりしていないか。
もしかしたら商品群が同じかもしれません。
では自社はライバル企業とどこがどう違うのか?
他社との違い(得意技)を強調して前面に押し出すと、商品は似ているのに考え方が違ってくる。
そこが伝わるんです。
するとお客さんの認識も「この会社は他とは違う」ってなってくる。
そうなると覚えやすいし、人に説明しやすくなります。
あれもこれもと手を出して、どこにでもありそうな会社を目指して「その他」という漠然とした群れの中に飛び込まないようにしてくださいね。
お客さんの頭の中に「ここはこれ専門の会社だ」と記憶してもらうと、注目する人も増えてくるし、売り上げも伸びてきます。
ー 撮影場所と機材 ー
東京/千代田区/紀尾井町
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)
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