誰もが知っている桜は違いがわかりにくい。

1枚目
2014.04.05_06

 

2枚目

2014.04.24_08
どちらも今年の桜です。

1枚目が4月5日、2枚目は4月24日の撮影。

20日ほどの差がある。

撮影した日付を伝えただけで「何だろう?」と思いませんか? そしてこの写真を見ながら違いを探そうとする。

実はこの2枚の写真は撮影した場所が違います。

日付の他に「場所が違う」と伝えると、頭のなかで正解を探そうとする。

1枚目が横浜大通り公園の桜。
2枚目が青森県弘前城の桜です。

桜の種類も、花びらの特徴も、幹の太さも伝えていません。

桜の説明はせずに、日付と場所を伝えています。

一般的に、桜を説明しても人は興味を示しませんが、桜のまわりにある情報に注目してもらうようにした方が人はじっくりと見比べます。

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桜を商品に置き換えるとマーケティングの基本が見えてきます。

誰もが知っている商品そのものの説明で興味を引き出すのは難しい。それよりも商品のまわりにあるものに注目してもらうようにした方が伝わりやすいんです。

例えば1枚目の「横浜の桜」の写真にコメントをつけて情報発信するとしたら、桜(商品本体)の説明はバッサリ切り捨てます。

そのかわりに……。
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商店街に咲く桜もいいものですね。手の届くところまで枝が下がっているのに、誰も花に手を触れないし、枝を折る人もいません。みんな桜を大切にしているんですね。街路樹を見てもわかるようにこの国では「自分さえよければいい」とう考え方を持つ人は少ないんです。「自分さえ……」はビジネスでは通用しません。なぜなら「他の人にも楽しんでもらいたい」と思う人の方が圧倒的に多いから。

古くから言われているように、人を大切にすれば、まわりの人はあなたのことを大切にしてくれます。第三者の前で欠点を指摘したり、嫌な思いをさせたり、けなしたり、バカにしたりして故意に人を傷つけてばかりいると全部自分に跳ね返ってくる。ビジネスは人が支えてくれるから成り立ちます。やはりビジネスの基本は「人を大切にする」気持ちですね。
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のように桜(商品)のまわりにあるものを伝えた方が、発信者のイメージが伝わりやすい。

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・他社と同じことを伝えて商品に興味を持ってもらうのは難しい
・自社の考え方を発信する方が他社との違いが伝わりやすい

参考になりますか?

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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