コンサルのあとで「どのカメラがいい?」って、話になったけど、この手の話は難しいんだよね。
結論から言うと、人それぞれにその人なりの正解があるので、予算の範囲内で買える機種を買って使ってみるしかないんです。
自分のスタイルにあった使いやすいカメラに出会えるといいですね。
マーケティングの勉強をしていくと、人はなぜその商品にそこまでこだわってしまうのか、その理由が見えてきます。
心理学の専門家や購買行動を分析している専門家とか、いろんな角度から検証が試みられていますが、意外とシンプルな法則が当てはまりそうです。
そのうちのひとつが「人は先に入った情報を信じる」という傾向が見られる点です。
なので「これが最高だ」と信じている人に対して、あとから「こっちのほうがいいよ」と説得しようとしても、多少目新しい情報を追加したぐらいでは、考えを変えることは期待できません。
特にカメラとかベース(楽器)のように自分の個性を表現するための道具は絶対的な性能や機能よりも、その人にとっての正解、その人だけが納得している正解は、最初にインプットされた「これが正解だ」と思ったものである確率が高い。
何を見ても、それを基準にして考えていることが多いんです。
カメラを覚えたてのころに初めて手にした機種がその人の基準になっているか、または強く影響を受けていると思ってください。
上達してくると次のステップで使いたいカメラが欲しくなる。
でもワンランク上の機種は未経験です。
となると、すでに知っているものを基準にして判断するしかない。
専門店の売り場に並んでいる大量のカメラを前にして、どれにしようと迷うのもわかる。
いずれにせよ、使ってみればわかるかもしれないけど
・今までの使い方をリセットして
・ゼロからやり直して
なんてことを無意識に避けようとするから、自然と知っている機能が多い機種に目がいく。
そこへよかれと思って第三者が「これがいい」とすすめても思いのほか強い抵抗が生まれやすいんです。
カメラに限らず、どうしても最初にインプットされている情報のほうが強い。
最初の情報に支配されやすい。
そこを狙って他人があとから書き変えるのは難しい。
だからすでにあるものを書き換えるより、新しいジャンルを提案したほうがインプットしやすいんです。
マーケティングを構築するときはターゲットの頭の中に、ライバルよりも先にインプットできるものをよく考えてくださいね。
そもそも写真って、カメラの機能や性能じゃなくて、撮る人の「視点の違い」のほうがカメラ本体の違いよりも何倍も重要です。
作品を見れば一目瞭然。
力量の差がはっきり現れます。
それでもワンランク上の機種を使ってみたいものなんですよね。
数十万円もするプロ用のカメラに、数十万円の高価な高級レンズを装着してつまらない写真を撮っている人もいますが、趣味の世界なので否定はしません。
私も使ってみたい。
高級機を使えばモチベーションもあがるし、カメラのせいにできなくなるから勉強するし、上達すると思う。
だから予算に余裕があるなら好きな機種を選んでください。
そして高級機ならではの世界をおおいに楽しんで欲しい。
–
最初の質問に戻ります。
「どのカメラがいい?」
人それぞれにその人なりの正解があるので、予算の範囲内でいろいろ試してみることをオススメします。
自分のスタイルにあった使いやすいカメラに出会えるといいですね。
ここだけの話ですが……。
自分が伝えたいテーマを見つけるまでは、それを写真で表現できるようになるまでは、次々と新しい機種に買い替えるよりも「使い慣れたカメラ」を使い倒すのが一番いいと思うけど。
ー 撮影場所と機材 ー
富山
Canon PowerShot G7X
▼ Facebook への友達リクエストはお気軽に (^_-)-☆
──> https://www.facebook.com/yoshimi.norikazu
・コメント欄に「ブログ読者」と記入してください。
・無記入だとスパムと区別がつかないのでリクエストを無視することがあります。
= Y’s CLUB =とは
>> 詳しくは こちら

吉見 範一(よしみ のりかず)

最新記事 by 吉見 範一(よしみ のりかず) (全て見る)
- 対面営業に臨んだときは相手に対してまずその点を認め、そして ……。 - 2025年5月2日
- 人はそれを欲しくなってしまう - 2025年5月1日
- 疲弊する新人、変われない管理職。令和の営業組織に本当に必要な視点とは - 2025年5月1日