売り込みの手段を考える前に、やって欲しいことがあります。
図解です。
第三者にわかるように業務の流れを図解してください。
–
例えば営業の場合、
当社はここで宣伝して、お問い合せがきたお客様に対してこの資料を何日以内に送る。翌週このパンフレットを郵送する。さらに何日後にアンケート用紙を送ったら、この内容を確認するための電話をかける。それから……。
例えば製造では、
営業から連絡が入ったら、まず在庫確認をする。不足していれば材料を発注して、納期を確認して、入荷予定がわかったら連絡して、保管場所を確保して、準備を開始して、他の生産ラインの稼働状況を確認して、仮のスケジュールを組み立てる。それから……。
–
このようにどの部署でも業務の流れが決まっているはずです。
これを詳細に図解してもらうとあまり重要ではないステップが障害になっていたり、補強するところがあったり、追加したいステップがあったり、連絡手順を変えるだけで効率化できそうだったり……。
ただ業務の流れを図解してもらっただけなのに、その場で課題が明確になることが多すぎます。
もし仮に、今すぐ業務改善できたら……。
効率がよくなり、精度があがり、信頼性がアップして、受注が増えるとしたらどうしますか?
トヨタ生産方式で有名な「ムリ・ムダ・ムラ」を減らす KAIZEN は、営業や製造だけではなく、社内の各部署間の連絡に関する課題解決にも適応できます。
しかも、中小企業の場合、営業力の強化ではなく業務改善で売上を伸ばせるとしたら。
これまでの経緯を振り返ってみると、売上がガンガン伸びているときは何とかしようと必死に改善してきた。
ところがピークを通りすぎて売上の伸びが鈍化して、市場が縮小して、顧客数が減少しているのに、それに合わせて改善することを怠っていませんか。
きめ細かいフォローをせず、ライバル他社にお客様が流れているのに、何の手も打たずに放置している。
–
このような改善点の多い業務の流れをそのまま IT化すると、IT化された「問題を抱えた仕組み」が完成します。
業務を見直して「効率的な仕組み」を作ってから IT化すると、IT化された「効率的な仕組み」が完成します。
IT化によって、よりきめ細かなフォローが可能になるし、処理スピードが桁違いにアップするし、ミスは減るし、ノウハウは蓄積されるし、コストダウンになるし……。
IT化された効率的な仕組みは利益を生み出す。
–
ITを導入するということは、業務を見なおすということです。
業務改善を行うということです。
業務改善をして、社内に蓄積されている情報を活用できるようにして、お客様の行動に合わせたきめ細かいフォローをすれば……。
それはそのまま利益を生み出す流れを作り出すことになる。
売上は確実にアップし始めます。
IT化が先ではない。業務の KAIZEN が先!
IT化は売上アップにつながる流れをきちんと設計してから検討すること!
真っ先に 現状の業務の流れを詳細に図解する ことからスタートしてください。
ー 撮影場所と機材 ー
新潟
中小企業大学校
Nikon COOLPIX P310
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

吉見 範一(よしみ のりかず)

最新記事 by 吉見 範一(よしみ のりかず) (全て見る)
- 対面営業に臨んだときは相手に対してまずその点を認め、そして ……。 - 2025年5月2日
- 人はそれを欲しくなってしまう - 2025年5月1日
- 疲弊する新人、変われない管理職。令和の営業組織に本当に必要な視点とは - 2025年5月1日