販促活動 を開始するときは、全体を見なおして くださいね。
順番が決まっているわけではありませんが、例えばセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、コンセプトを設定したら、製品、価格、流通、プロモーションを具体的にどうするかなんてことも検討していきますよね。
それ以外にも、競争相手に対してどんな対応をするのか、取引先に対してどう対応していくかなんてことも詰めていきます。
ちょっと昔話になりますが、ライバルの大手企業の取引対応が悪かったおかげで助かったことがありました。
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都内の雑貨の問屋さんが季節商品の販促キャンペーンを企画。
大手メーカーに協力してもらって、集客用の目玉商品をかき集めてきた。
パンチのあるいいチラシが完成。
各店がそれぞれのエリア内に新聞の折込チラシとして配布しました。
企画とタイミングがマッチして、各店とも普段の何倍もの来店客数を集め、売上も好調でした。
チラシを見ると大手メーカーが比較的単価の高い商品を中心に割引価格をドーンとアピールしています。
当初の予想を超える売上でした。
ところが一方で低価格商品はあまり重視していなかったらしい。
ちゃんと掲載してあるのに、取引先全店にチラシ用の商品を補充していなかった。
おそらく小売店カバー率は全店の3割程度だったと思います。
で、どうなったのか。
大々的にチラシで宣伝したのに低価格商品の品切れ店が続出。
来店客数が増えたのに売ることができない。
おかげで、なぁ~んも宣伝していないのに、ウチが扱っていた同じ商品が驚くほど大量に売れました。
機能、品質、製品やパッケージのデザイン、ネーミング、キャッチコピー、価格、企画、販促活動、告知宣伝など、どんなに努力しても、小売店カバー率(取引対応)が悪いと売ることができない。
このときのボトルネックは小売店カバー率です。
ボトルネックの発見と改善は、売上を大きく左右します。
全体を見直す ってホントに大事!
ー 撮影場所と機材 ー
秋葉原
Canon PowerShot G7X
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

吉見 範一(よしみ のりかず)

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