「地元ではこれでも結構有名な会社です。私が入社した当時は営業にいくのが楽しかった。問い合わせの電話がかかってきて、いけば数百万から数千万円の仕事が受注できたんです。ところが今は……。」
過去に輝かしい業績を持つ企業が衰退する要因はいくつも考えられます。
その中でも大きなものはふたつ。
ひとつは順調に売れていたころに築かれた組織を変えようとしないこと。
規模が大きい企業ほど保守的な考えが強すぎる。
もうひとつは、仕事と作業がほとんどルーティン化されていて、だれも本気で変えようとしないことです。
組織全体があのころのスタイルで固まっていて抜け出せなくなっている。
企業の体質は業績がよかったころに決定され、その当時の決定がそのまま定着。
設計の方法、材料の選び方、商品の作り方、在庫の調整方法、在庫の量、出荷のタイミング、資料の作り方、広告宣伝のやり方……。
すべて身体で覚えています。
しかも、それぞれが複雑に組み合わされていて、簡単には変えられない。
部分的にチョコチョコと変えてみたところで、各部署から一斉に不満が噴出するだけで効果はあらわれません。
一部だけ手を加えて、それでなんとか乗り切ろうというのは難しい。
だったら、取引先に迷惑がかからないように今の仕事をこなしながら、新しい会社を作りましょう。
私が「マーケティングを考えましょう」とか「新しい市場を創造しましょう」と言っているのは、そのことなんです。
頭の中で、今の会社を解散する。
頭の中で、ゼロから新しい会社を創る。
この視点でマーケティングに取り組むと、新しいアイデアが浮かんできます。
手直しにこだわらず、方向転換を視野にいれてください。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
Canon PowerShot G7X
◆ この記事を書いた人
吉見 範一 (よしみ のりかず)
代表:= Y’s CLUB =
理論や理屈も大切ですが、営業力に頼らずに売れる自社の仕組みを構築しようとすると、具体的にどこから手をつければいいのかわからないケースが多いのです。そんな時は他社の具体的な事例がとても参考になります。
そこで用意したのが自社の販売戦略を構築していただくための相談会 = Y’s CLUB = です。
私があなたの代わりに市場で学んできた「情報提供を活用した今の時代にふさわしい中小企業の売上を伸ばす方法」を詳しく解説しながら、少人数の個別コンサルティングをオープン形式で実施しています。
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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