実は色を塗る前の「シロねぶた」がたまらなく好きなんですよね。
針金に紙が貼ってあるだけなのに、とても力強く何かを語りかけてくる。
製作途中だからこそ、この距離でじっくり対面できるのも好きな理由のひとつ。
目の前に立つと見る者の心の中を見透かされたようで、グーンと引き込まれてしまうんですよね。
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ところで「ねぶた祭りは好きか?」と尋ねれば、青森県民のほぼ全員が「好きだ」と答えそうな気がする。
なぜあんなに好きなんだろう?
なんたって集まる数が凄いんです。
「ねぶた祭り」の来場者数は毎年200万人を超えています。
では、この数字からどんなことがわかりますか?
祭りに来た人が200万人いたということはわかります。
でもここから何かビジネスのヒントが思い浮かびますか?
私は数字だけ見せられても何も思い浮かばないんです。
これだけではマーケティングの設計ができない。
200万人という数字は事実です。
集計で事実は見えるけど、集まっている人の意志が見えない。
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イメージが浮かばないのは、なぜ「ねぶた祭り」が好きなのか、なぜ嫌いなのか、その理由が見えてこないからなんです。
マーケティングを設計するには、手間はかかりますがひとりひとり時間をかけて質問して、好きな理由、嫌いな理由を確かめるしかない。
そうやって理由がわかってくると、その段階でようやく仮説が浮かんでくる。
スタート地点にたどり着くには腰を据えてじっくり読むしかありません。
マーケティングは人の頭の中が勝負なんです。
なぜ人はあなたの商品を選ぶのか。
選ぶ理由を知っていますか?
理由を確かめることが大切です。
会っていますか?
既存のお客様に……。
ー 撮影場所と機材 ー
青森
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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