1960年代、ハードロックの源流と言われている「クリーム」というイギリスのバンドがあった。
今から50年ほど前の話です。
あの時代にロックバンドをやっている人はだれもが「クリーム」のレコードを持っていただろうし、おそらく擦り切れるほど聞いていたに違いない。
エリック・クラプトンやジェフ・ベックやジミ・ヘンドリクスの名前を知らない人はいなかった。
新作のレコードが雑誌で紹介されるだけで売れまくっていました。
–
今はどうなんだろう。
音楽のジャンルがドンドン増えて、どんどん細分化されて「私もバンドをやっています」と言われても、普段は何を聞いているのか、さっぱりわかりません。
サウンドの種類が多すぎて予想できないんです。
新人のミュージシャンが新曲を作りました。
レコーディングして販売します。
となったとして……。
ターゲットを狙いたくても、どこにいるのかもわかりにくいし、広告を大量に打っても届きにくい。しかも、どこに掲載しても、あらゆる角度から次々と目新しい広告が飛び込んできます。
こうなってくると広告はかつてほど効果を発揮できなくなってきました。
–
これって音楽業界だけに限った話ではありませんよね。
たとえばあなたの業界でも、
新製品です。
できるから作っちゃいました。
自社の技術を生かしました。
いい商品です。
さあ、みんなでがんばって売りましょう。
では通用しません。
新製品を考えるのも大事ですが、作っただけでは売れない時代です。
広告はもちろんのこと、販売戦略も、営業方法も変える必要があります。
ちいさな会社の場合、経営者がやるべきことはとても多い。
市場のニーズを拾い上げる仕組みを作って
試作品を用意して
小規模のテスト販売を繰り返して
反応を分析して
ターゲットが求める商品に絞り込んで
集客ができる仕組みを作って
市場調査をして
宣伝方法を検討して
発売のタイミングを考えて
そこに合わせて商品を作りましょう。
さらにリピート率も視野に入れてください。
経営者の仕事は販売することではありません。
自社のファンが増え続ける流れを作ることが経営者の仕事です。
ー 撮影場所と機材 ー
石川県金沢市
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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