主催者は人が集まりそうなセミナーをやりたがる。
こう考えるのは当然です。
予算をかけて告知して、会場を確保して、講師を呼ぶからには参加者はひとりでも多い方がいい。
そんなわけでテーマがわかりやすくて、内容も説明しやすく、対象者もはっきりしている営業のテクニックやノウハウに関するセミナーを依頼されることが多いんです。
ただ、いくらテクニックを集めても営業活動全体の組み立て方がわからないと成果は期待できません。
ちょっと強引なたとえ方ですが文章とよく似ています。
テクニックを覚えるというのは、目新しい「単語」を増やしただけの状態に近いんです。
文章は「単語」の並べかたで人によってまったく異なる作品になります。
使える単語は多い方が表現力はより豊かになると思う。
でも書く人が伝えたい内容によってスタートからラストまで並び順は違って当たり前。
単語はこの並べ方にすれば間違いない。
なんて文章はありえませんよね。
営業も同じです。
うちの営業はこのテクニックを使えば間違いない。
なんてこともないんです。
テクニックというパーツは相手によって使うタイミングが変わります。
まったく使わないこともあるし、何度も使うこともあります。
そもそも相手によってニーズが違うのでトーク全体の構成も変わってくる。
ここでこれを使えば絶対にうまくいくという正解がないんです。
テクニックだけではどうにもならないってわかるかなぁ。
依頼がくる講演は営業のテクニックばかり。
これまでに何度も講演をしているけど、テクニックだけに終わらず、マーケティングの勉強を強くオススメします。
セールス活動はマーケティングの一部です。
そしてマーケティングはセールスを不要にすることを目的にしています。
つまり売り込まなくても売れる状態を作るのがマーケティングです。
セールスのテクニックを覚えるのは自社に有利なマーケティングをしっかり構築した後で、どうしても必要な部分だけに絞って、補強するために使うって考えればいい。
書店で手に取って、わかりやすいものから始めればいいので、テクニックを考える前にマーケティングの本を読んでください。
ー 撮影場所と機材 ー
新川崎
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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