思いつきで新製品を増やしていくとアイテム数は際限なく増えていく。

小さな会社の場合、在庫が増えると経営を圧迫します。

何を増やすかではなく、何を減らすかを考えていても増えていく。

増やす前によく考えないと在庫は増え続けます。

やれ色違いが欲しいとか、サイズ違いが必要だとか、ライバル社の商品に勝つためにはこの機能があった方がいいとか、売れない理由を商品の改良でカバーしようとするとドンドン増えます。

むしろ増やすよりも絞った方が競争力は強化される。

と言い続けているけど、戦略的な理由で増やすこともあります。

絞り込むのか、拡張するのかは一概に言えないんです。

 

 

私が扱っていた家庭内で使われる電器パーツはアイテム数が多かった。

延長コードやテーブルタップやコード止め、小型電球やソケット類など、色や形状やサイズを充実させるとすぐに200を超えるアイテム数になる。

当時から在庫を増やすな、アイテム数を増やすな、もっと絞り込めと言っていたくせに、私は200種類まで増やすことにこだわっていました。

というのもパーツ類は小さいから店舗の中で目立たない。

そこでアイテム数で目立つようにしたかった。

少なくとも200種類あれば店内に専門のコーナーを作って存在感をアピールできるようになる。

また家庭用の電器部品ならここに任せておけばいいと店舗側の依存度を高めることでライバル他社の参入を防ぎやすくなる。

パッケージを工夫すれば小さな部品でも大量に集めることで店内で目につくようになるし消費者が手に取りやすくなる。

結果的に売り上げに貢献することができた。

 

 

家庭内で使う配線器具というジャンルに絞り込んで、ひとつのコーナーを作るためにアイテム数を増やした。

絞り込みと拡張は商品と売り方とライバルによって変わります。

絞り込むのか拡張するのかは

・消費者にとってプラスになるのか
・販売店にとってプラスになるのか
・自社が有利になるのか

これらを視野に入れて方向を決めてくださいね。

ゴールが不明確なまま増やしていくと在庫で苦労する。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

富山
Canon PowerShot G7X

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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