農業資材業界のAさんは、会社の将来を考えると不安でいっぱいでした。

新製品を開発しているものの、既存商品のマイナーチェンジに過ぎず、市場には数多くの類似品がすでに存在しています。

価格競争も激しく、マーケット自体が縮小傾向にあるため、既存の顧客数も減少しているという厳しい状況です。

そんな中、Aさんの下の子がもうすぐ生まれてくるという状況も重なり、切実な悩みを抱えていました。

会社の経営陣は、従来通りの市場に新製品を投入するつもりでいます。

しかし、これは魚のいない海に網を投げるようなもので、不漁になるのは目に見えています。

Aさんは、開発するのは「商品なのか」それとも「新しい市場なのか」という問いを投げかけてみたものの、上司の反応を見る限り期待できそうもない。

 

 

大手に売るのか、契約農家に売るのか、それとも家庭菜園のような新しい市場に売るのか。

Aさんは、新しい市場を生み出すことで活路が見出せないかと考えています。

例えば、少量ずつでもいいので、家庭菜園のようなそれぞれの規模は小さくても大勢に少しずつ売るという方法も考えられます。

農業資材業界は、飽和市場です。

過密な商品群、類似品の氾濫、異業種からの参入企業過多という状況はだれの目にもあきらか。

となると、このような状況下で生き残るためには従来のやり方にとらわれず、新しい市場を創造することが重要だと思えるのですが……。

Aさんのように、危機感を持って現状を変えようとする姿勢が、未来を切り開く鍵となるかもしれません。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

吉見 範一(よしみ のりかず)

「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰