青森ウォーターフロントエリア
Nikon COOLPIX P310
先月は青森に行った。仙台に行った。静岡、愛媛、福岡、長崎にも行った。
まさか私が全国各地で講演をするなんて、小さな会社で家庭用の配線パーツを売り歩いていたころには想像すらしていなかった。
いったい誰が私をここまで連れてきてくれたのだろう?
私を導いてくれたのは、マーケティングです。
10年ほど前、横浜で営業の仕事を引き受けたら、やり方を知らずに悩んでいる若い人が何人もいました。若い人たちは基本的なことすら教わっていなかった。そこでちょっとしたコツを教えると、みんな元気になって結果を出せるようになったんです。
メルマガを発行してみたら、同じような人が全国にいることがわかってきました。ただ、どうすれば全国でノウハウを伝えることができるようになるのかわからなかった。教えたいと思っても現実は厳しい。カネも時間もない当時の私には、全国を飛び回る余裕なんてなかったしね。
でも実現した。
どうやって?
マーケティングです。
本当にセミナーの依頼が来るのか? そりゃあ不安でした。だって主力商品は営業ノウハウという目に見えない商品です。買う前に使えるかどうか確かめることもできない。当人も無名なら、商品も無名です。売り込んでも無視されるだけ。
さて、どうする?
そこで取り組んだのがマーケティングでした。
講演の依頼が来るような流れをつくらないと続けることができない。売り込みよりも先に、流れを作る必要があった。おかげさまで今はこの流れがあるから全国の中小企業の経営者にノウハウを伝えることができるんです。
中小企業も同じです。中小企業が営業マン個人の能力に依存するのはリスクが高すぎる。天才にしかできない売り方ではマネができませんよね。トップ営業が辞めたら売上は激減します。
それよりも、誰が売っても売れる仕組みを作った方が、多少時間がかかっても結果的にうまくいきます。最初はどんなに細くてもいいので流れを作る。次にこの流れを太くするか、数を増やすって考えます。
自社製品を使って喜んでくれるお客様が集まる流れに取り組んでいますか? マーケティングはあなたを新しい世界に連れて行ってくれます。中小企業こそ真剣に取り組んでもらいたい。このままでは大企業との格差がますます広がる一方だから。
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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