自社で開発した。

他社ではやっていない。

オリジナルで勝負したい。

特許を取るぞ!

特許、または著作権や商標権などは自社の独自性や希少性を守るための強力な武器になります。

確かに特許の威力は凄い!

開発者は自分の商品を守るために特許を取りたがるし、誰もやっていないものを開発したという事実が証明されたことになるから、そりゃあ特許を取得できたときは快感だと思う。

でも、特許が万能の参入障壁として機能するのは、特許の有効期限が切れるまでではなかったりします。

 

敵は思わぬ方向から攻めてくる。

他社がそれ以外の方法で、もっと効率よく、しかも低価格で、お手軽に解決してくれる方法を登場させることも珍しくありません。

特許の有効性はそれまでの期間に過ぎないんです。

かつてコダック社は、撮影直後に自動的に現像を行うポラロイドカメラを開発して、市場を独占していました。

現在はデジカメが普及して需要が激減しています。

ポラロイドは写真の改ざんがしにくいことから、今でも犯罪捜査など、ごく一部で使われているらしいけど……。

 

特許は参入障壁として完璧ではない。

そこは注意しないとね。

開発した商品で特許を取ると開発者の夢をブーストします。

特許を取ればガッポリ稼げるかもしれない。

でも、特許を取れば売れるのか。

そこが問題なんですよね。

特許の取得と販売は全く別物です。

特許を取得しても全く売れない商品をいくつも見てきました。

 

マーケティングを勉強しているとつくづく思う。

モノではなく、使う人にフォーカスして考えないと、誰も振り向いてくれません。

開発者がどんなに「これはいい!」「これは素晴らしい!」と主張しても、使う人が求めていなければ存在しないのと一緒。

その特許には何の価値もありません。

特許を取っていなくてもいい。

斬新なアイデアでなくてもいい。

お客様の未来をよりよいものに変えてくれるものであれば、お客様は手に入れたがります。

お客様の未来を考えましょう。

 

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

浅草
Canon PowerShot G7X

 

◆ この記事を書いた人

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吉見 範一 (よしみ のりかず)
代表:= Y’s CLUB =

理論や理屈も大切ですが、営業力に頼らずに売れる自社の仕組みを構築しようとすると、具体的にどこから手をつければいいのかわからないケースが多いのです。そんな時は他社の具体的な事例がとても参考になります。

そこで用意したのが自社の販売戦略を構築していただくための相談会 = Y’s CLUB = です。

私があなたの代わりに市場で学んできた「情報提供を活用した今の時代にふさわしい中小企業の売上を伸ばす方法」を詳しく解説しながら、少人数の個別コンサルティングをオープン形式で実施しています。

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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