「当社もブランディングを考えていましてね」

そうですか。

「先生、これを見てもらえますか」

テーブルの上に並べられたのは新しいロゴマークのデザインだった。

部長は嬉しそうにグリーンがベースになったデザインを指した。

「私たちが選んだのはコレなんですが……。」

私は返事に困った。

コンセプトは?

「実はこの形は当社の主力商品を表してましてね」

私の意見を聞くまでもなく、すでにこのロゴマークに決めていて、名刺や、封筒や、社員証や、バッジなど発注済みだった。

「これでブランディングをするつもりです」

私は頭の中で「そうじゃないんだよなぁ」と何度もつぶやいていた。

今回はコンサルタントではなく、営業担当者のためのセミナー講師として呼ばれていたので余計な口を挟むのは控えるしかなかった。

 

 

ブランディングを考える時、どういうブランドイメージにしようとか、ブランドコンセプトをどうするのかとか、ブランドのコピーをどうしようとか、決めなければならないことがたくさんあります。

ではその中で一番初めに決めておくべきことは何だと思いますか?

真っ先に決めることは「誰に」です。

「誰の頭の中に」ブランドを作りたいのか。

ブランド化を考える上でここをわかってもらうことがメチャメチャ大事なんです。

なので、ロゴマークとか、プロモーションとか、コーポレートカラーとか、これらは後回しでいいのに……。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

千葉
OLYMPUS PEN Lite E-PL5

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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