昔話です。

こういうのを、いわゆる「原体験」って言うのかな。

インターネットなんて、まだ存在していなかった時代の話です。

あの頃、私は小学生向けの百科事典を飛び込みで売りまくっていました。

最初は、まったく売れなくてね。

3ヶ月も経たないうちに「こりゃクビになるな」と覚悟しました。

最下位で出社するのって、結構きついものです。

どうせ辞めるならと思って、トップクラスの人に営業現場を見せてくれと頼んだんです。

売れている人は余裕があるんですね。

「ああ、いいですよ」と、すぐに同行させてくれました。

そのおかげで、実地で多くのことを学ばせてもらいました。

私は運が良かった。

 

 

細かい話は省きますが、あれから私がトップグループになれたのは、テクニックというよりもっと大きなノウハウに気づいたからなんです。

それが「切り捨て」です。

私は切るのが早い。

「ダメだ、コリャ!」と思ったら、「ゆっくりご検討ください」とか言ってスパッと切り上げる。

頭の中では「ハイッ、次!」という声が聞こえています。

では、どんなお客さんが「買う人」なのか。

 

 

決め手はいろいろあります。

「子供の勉強を見てあげたいけど自信がない」とか、
「同じクラスの〇〇ちゃんも持ってたよね」とか。

中でも、特に有効だった判断基準がこれ。

いわゆる「教育熱心」というやつです。

塾に通わせて、習い事をさせて、家庭教師をつけて …… 。

こういう家庭のほうが、国語辞典すら持っていないような家庭より、何十倍も売りやすかった。

 

 

このことに気づいたおかげで、ほかの商品を扱うときも、ターゲットを判断するのにとても役に立ちました。

例えば、ベースを売ろうと思ったら、1本しか持っていない人より、10本も20本も持っている人のほうが売りやすい。

高級時計も同じです。

「スマホで十分です」と言う人より、すでに何個も持っている人のほうが圧倒的に売れやすい。

人は、欲しいものを集めたがるんですね。

「いくつも持っているけれど、まだ全部ではない」そう思った瞬間、もう止まらない。

集めれば集めるほど、隙間を埋めたくなる。

人は、足りないものにフォーカスする生き物なんです。

 

えっ? 私ですか。

そりゃあ、もちろん分かっていますよ。

何が足りないのか …… 。

知能なんだよなぁ~ (>_<)

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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