新潟
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「これは売れる」とわかると、異業種も含めて多くの企業が参入してきます。市場はあっという間にライバル企業が増えて加速度的に新製品が増えていく。
なので、マーケティングは顧客にとっては「製品不足という問題はない」とみなして構築していきます。
それどころか、顧客はかつてないほど多くの選択肢を与えられているし、インターネットの恩恵も受けていて必要な情報が豊富に揃っています。
製品やサービスは消費者の鋭い視線にさらされている。こうした状況の中では、たとえば価格設定を間違えたりすると、すーっと潮が引くように顧客離れを招いてしまいます。
顧客の視点を無視するわけにはいきませんよね。
大多数の企業は市場の変化に敏感です。
こうしたトレンド(潮流)がよくわかっているので、経営者の多くは顧客志向を掲げています。でも実践できている企業はとても少ない。
セミナーやコンサルを通して感じるのは、顧客志向を徹底している企業はほんの一握りにしかすぎないのではないかと思えてくる。
経営者は折に触れて顧客志向の重要性を説いています。常に発信している。ところが中間管理職や、その下までは届いていません。
というのも社員さんたちはみんな仕事熱心で、真面目で、真剣に売上目標に取り組んでいるからです。
彼らは決められたスケジュールを見ながら多くの仕事をこなさなければなりません。
それになんと言っても顧客志向とはまったく異なる基準で成果を計測されるから、成果が出るまで時間がかかる顧客志向なんてやっていたら、今月の自分の成績がガタガタになる。
顧客志向どころじゃない!
顧客第一主義って、この時代の企業にとって非常に重要なのに、残念ながら看板倒れになりがちなんです。
本気で生き残りをかけた顧客第一主義を実践しようと思ったら、態度や行動で示さないと顧客へは伝わりませんよね。
全社をあげた接客の改善をはじめ、いくつものステップを綿密に設計する必要があります。
そしてひとつひとつ実践していくこと。顧客への配慮は上っ面の言葉だけ伝えても意味がありません。
顧客と対面で伝える直接営業も大切です。それと同時に間接営業の比率を増やすことも重要です。
常に見込み客に張り付いているわけにはいかないので、適切なタイミングで情報を提供する仕組みを構築しておく必要がある。
ここでひとつだけ注意して欲しいのは、すべての事業活動のベクトルを事業目標の達成に合わせてしまいがちになることです。顧客第一主義というのは『売り込みの手段』ではないんです。
顧客第一主義が生み出すのは『自社の顧客』です。営業任せにすることではなく、全社で取り組む課題です。
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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