販売戦略を考えるときに注意しなければならない点がいくつかあります。
例えば扱っている商品のタイプです。
商品(製品やサービス)のタイプが異なれば、販売戦略のウエイトを置くバランスも変わってきます。
タイプをどのように分けるか。
あまり細かく分けると説明が複雑に入り組んでしまって、何をどうすればいいのか見失ってしまがちになる。
ここでは説明のために、とりあえずザックリ「長く使うもの」と「消耗品」のふたつに分けます。
長く使うもの。
例えば……。
住宅とか、家電製品とか。
これらは何年も使い続けることが多い。
となると、ここで重要なポイントになってくるのは?
製品に対する保証や、アフターサービスや、顧客に対する信用などですよね。
一方、消耗品のように短期間で消費されるものになると、重要なポイントとしてどんなことを考えたらいいのでしょうか。
真っ先に考えなければならないのは購買チャンスですよね。
様々な場所で手軽に買えるようにしておくことが重要になってくる。
1回あたりの購入金額は小さくても、他社製品よりもより買いやすくすることで、リピート率が多くなるし、売上を伸ばす可能性が高くなるからです。
–
「長く使うもの」か「消耗品」か。
製品のタイプによって、重要視するポイントが違ってくる。
ここは長年やっているあなたならガッチリ押さえていると思います。
でね。
よくあるのが「ウチのタイプはこれだ!」とか言っちゃって、他のタイプの戦略を軽く考える人が多いことなんです。
そういう人たちって「ウチはこれだ」って専門的に深く入っていくのですが、だいたい同じ業界にいるライバルと同じことをやりはじめます。
「ウチは特別だ。他のビジネスは参考にならん」と思い込んでしまうことが、新しい発想を妨げるブレーキになってしまうんです。
他の業界を参考にしないことが、不毛な価格競争を続ける原因になる。
なぜなら「よく似た環境」で「よく似た課題」を抱え、その中で考えるから同業のライバルたちと「よく似た発想」になりやすい。
「よく似た発想」ほど、同じ市場でぶつかると他社との違いがわかりにくい。
だから、わかりやすい価格での競争になりやすい。
もし、ひとつの業界に10年以上いるとしたら、あなたの発想はかなり偏っていることを疑ってください。
かなり高い確率でワンパターンになっている危険性があります。
そうならないためにはどうすればいいのでしょうか?
–
自社が扱っている商品のタイプを理解して、重要なポイントを他社と同じレベルまで引き上げておくのは当然ですよね。
その上で、他の業界の発想を参考に新たな切り口を探していきます。
・面白い
・応用できるぞ
・試してみる価値がありそうだ
そんなノウハウに触れたら小さく試してみること。
試せば試すほどノウハウの裏側に隠れている本質が見えてきます。
他の業界で当たり前のように使われているノウハウの多くは、実績をともなったノウハウであることが多く、とても理にかなった優れたノウハウが生き残っている可能性が高い。
試しに小さなテストをして、効果が期待できると判断したら、本格的に導入すればいい。
挑戦する価値アリです (^_-)-☆
ー 撮影場所と機材 ー
青森/新青森駅
Nikon COOLPIX P310
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!

吉見 範一(よしみ のりかず)

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