架空の話です。
青森ならではのお土産はなんだと聞かれたら、パッと思いつくのがリンゴしかない。
なんとかしよう。
ということで青森を代表する新しいスイーツを開発した。
青森と言えばこのキャラクターという、PRのための顔がない。
なんとかしよう。
ということで「ゆるキャラ」を量産した。
青森の人口減少が止まらない。
なんとかしよう。
ということで企業誘致の施策を打ち出した。
青森駅前の空き地が目立つし、このままだとさびれた感が強くなる。
なんとかしよう。
ということで全国展開している大手チェーン店の集客力を期待して出店しやすい条件を用意した。
※ 誤解のないように繰り返しますが、これらは説明のための架空の話です。
–
でもね。
こうやって個別の課題に対して、ひとつひとつ解決していったらどうなる。
これをどんどんやっていくと、青森らしい特徴がどんどん希薄になっていきます。
全国どこにでもあるような街が完成して他の地方都市と同質化してしまう。
だったら、わざわざ青森を選ぶ必要はないだろう。
って、ならないか。
–
それぞれの課題に対して個別に対応していくのはいいけど、ゴールイメージがはっきりしない分散型の解決策は、全体としてどこを目指しているのかさっぱりわからなくなる。
他とは違う地方都市「青森」として記憶してもらうなら、たとえば若手起業家が日本で最も多い街にしようとか、他ではまだやっていないことを打ち出さないと埋もれてしまいます。
–
これを自社に置き換えて考えてみてください。
いくつも抱えている課題をそれぞれ個別に対応して乗り越えようとしていませんか。
他社の事例を参考にしながら、たくさん抱えている課題をひとつひとつ解決していくと、あなたの会社の特徴が希薄になり、他の企業と同質化していきます。
いわゆる「普通の会社」になっていく。
そうなるとだれも振り向いてはくれません。
だって、もっと身近なところによく似た会社が山のようにあるのだから。
わざわざあなたの会社を選ぶ必要はない。
–
生き残るためには独自性が重要です。
パッと見て違いのわかる「わかりやすいコンセプト」が欠かせないんです。
課題に対して個別対応で取り繕うのではなく、他社とは明らかに違うコンセプトを打ち出すことで記憶に残る会社になる。
枝葉末節ではなく、根幹をクリアにして「わかりやすいコンセプト」を打ち出して、ゴールイメージを明確にしてくださいね!
ー 撮影場所と機材 ー
青森
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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