社長のAさんは大きな夢を持っています。
自社の技術は将来的には日本にとってプラスになると信じている。
この技術をほんの少し応用すればまた新しい商品の開発が可能。
ベーシックな技術は同じだから開発費はそれほどかからない。
そうやっていろいろな新製品を生み出してきました。
新製品には思い入れがある。
ただ問題はその思い入れが 会社が伸びない大きなブレーキになっている ことです。
–
ひとつひとつの商品はそれぞれのクライアントから評価され、少しずつ売れています。
でも量産体制を整えるまでにはいかない。
Aさんは行動力があるから、あっちこっちでアンテナに引っかかるトレンド(時代の流れ)が気になる。
新しい情報に触れるたびに可能性を期待して次の市場を探し始めます。
きっとまた少しだけ改良して売れば、少しだけ売れるかもしれません。
そのたびに
・販売ルートの見直し
・商品の改良
・パンフレットの作り直し
・HPの作り直し
・ニュースレターを発行
・テスト販売
に時間を奪われる。
だから忙しい。
忙しいと仕事をしている気になれます。
そうやって赤字覚悟の広告宣伝活動と営業を繰り返している。
困ったもんだ。
と、当人も自覚していた。
–
それにしても在庫が多すぎます。
あっちこっち手を広げるのもいいけど、ひとつのセグメント(市場の区分)に狙いを定めて全力で参入するほうが賢明だ。
小さな会社はヒトもカネも時間も限られています。
広く、薄く延ばしても切れ味の鋭いノウハウは生まれない。
説得力のあるコンセプトも伝わらないし、人を動かすほどの圧倒的な実績も蓄積できない。
–
小さな会社はセグメントの選び方がとても大切です。
まだ使ったことがない人からも「あの会社の商品は凄い」と言われるようになるまで、まずは実績を作りやすいところから参入することをオススメします。
むやみに広げても支出が増えるだけになりかねない。
マスコミが取材したくなるような実績を作りましょう。
フラフラといろんなターゲットを追い求めるよりも、セグメントを絞り込んで熱心なファンを増やしていきましょう。
次のセグメントを開拓するのはそのあとでいい。
まずは実績。
次に拡大。
優先順位を考えてくださいね!
ー 撮影場所と機材 ー
杉並区 西荻窪
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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