ちょっと遠回りになるけど、お伝えしたいことは「常識を疑え」という一点のみ。

営業は数字を使うことが多い。

目標を立てて実行可能かどうかを検証して、稼働日数に割り当てて、進捗の予想を出して、売上目標の達成を目指す。

私は若いころからいくつもの営業拠点で営業を覚えてきましたが、どこへ行っても売上目標として掲げられた数字との闘いを強要されてきました。

ですが、ここにお客様の都合は入ってきません。

こうした「自分都合の営業」はすぐに売れなくなるし、たとえ売れてもつまらない。

まわりを見ると同期のスタッフは半年もしないうちにほぼ全員が転職先を調べていました。

中には体調を崩して退職する人もいたし、こんな営業はやりたくないと全くほかの業種に転職した人もいる。

 

 

私が見てきたトップ争いをしている営業の人たちはかなり強烈に数字を見ています。

チームの中でもダントツで売りまくるトップクラスの営業マンたちは数字がエネルギーになっているのは確かです。

ただ問題は、数年以内で辞める人が多いこと。

辞める理由はわかりやすい。

腕に自信があるから辞める。

もっと稼げるから辞める。

辞めて独立するか、もっと稼げる会社に引き抜かれて転職するか。

そんな人が多かった。

 

 

一方、キャリアの長い人に多いのが、中間にいるタイプ。

トップクラスではないけど毎月それなりの目標を掲げ、極端に落ち込むこともなく、常に安定した成績をあげ続ける人です。

不思議なことになぜか数字を見ない人が多かった。

数字を把握してはいるけど彼らが見ているのはお客様です。

いわゆる普通の営業マンに対し、今日の数字、今週の数字、今月の数字と、数字を突き付けて「自分都合の営業」で管理し始めると、お客様の都合を全く見なくなるし、日を追うごとに売れなくなります。

 

 

正直言って、私は売れているときほど数字は見ていません。

それどころか数字を意識させるノルマは著しくやる気をそぐし、そうした「自分都合の営業」は本当につまらない。

だから私みたいな営業マンはあからさまにノルマを嫌がります。

数字ばかり追いかけているのは自分都合の営業マンに多かった。

数字で営業を見ていくとある時期から成績が下がり始めます。

これまでに何度も体験しています。

体験したのは常識とは違う現実です。

こんなこともあるのでたまには常識を疑ってみることをおすすめします。

視点を変えればこれまでとは全く異なる営業戦略が見えてくる。

 

 

私自身ノルマを無視して営業しているときのほうが楽しいし、相談に乗っていくうちに「どうしようか」と迷っていたお客様の顔が明るくなっていく。

そんなお客様の表情が変化していく様子を見るのが嬉しいんです。

このスタイルのほうが結果的に数字が伸びていたし安定していました。

慣例化しているやり方でうまくいかないのなら、変えてみればいい。

 

 

ただし、これは私の個人的な体験という非常に狭い範囲で感じたことです。

私はノルマを嫌がるけどノルマがないと動けない人がいるかもしれない。

「数字を目標にしない」がそのままあなたにあてはまるかどうかはわかりません。

だから鵜呑みにしないでね!

伝えたいのは「常識を疑え」ということです。

 

 

 

ー 撮影場所と機材 ー

千代田区丸の内
Canon PowerShot G7X

 

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吉見 範一(よしみ のりかず)

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「ちいさな会社の販売戦略」を設計する専門家/ 経営者を対象とした少人数制の個別コンサルティング = Y’s CLUB = 主宰
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