「どうすればそういう戦略を思いつくようになれるのですか?」と聞かれることが多いんです。
答えは ……。
多分、理解されないかもしれない。
というか、どうやって説明すればいいのかわからない。
あえて言葉で表現すると「感覚」です。
多くの人は戦略を考えるときに頭を、つまり「意識」を使っています。
たとえば「AとBは、それぞれモノは違うが、売り方の構造は同じだ」と「意識」でとらえる。
頭が良くて勉強ができる人ほど「同じもの」はパッと理解できるように訓練されているから、商品が違っていても「このパターンは同じだ」というのを瞬時に見抜く。
野菜を売ったあのやり方と、工具を売ったこのやり方は同じだ。
と理解できる。
合理的です。
ムダがない。
ところがそうやって「意識」で理解して、売り方をとらえていると、新しいものが生まれにくいんです。
「意識」から出てきたアイディアは、どこかで見たものとか、どこかで聞いたものとオーバーラップしてくる。
戦略を生みだす時は「意識」は使いません。
頭の中で「これとこれは同じだ」というとらえ方はしないんです。
私の散歩コースで通る公園は、今、アジサイが見頃です。
いろんな色のアジサイが一斉に咲いている。
でも「意識」で見ている人は全体を指して「アジサイ」として認識します。
色が違っていても、大きさが違っていても、種類が違っていても、頭の中でひとまとめにして、どれもが「同じ」アジサイとしてとらえる。
研究者でもなければ、それでことが足りる。
そのほうが効率がいい。
そして「アジサイ」と記憶する。
だから人に話すときは「アジサイがきれいだったよ」と伝えます。
では戦略を生み出すときはどうなんだろう。
「意識」で「同じ」ととらえずに「感覚」で「違い」を見ています。
飲食店はどれも「同じ」とはとらえずに「感覚」で「違い」を見ています。
工務店はどれも「同じ」とはとらえずに「感覚」で「違い」を見ています。
レールだってどれも「同じ」とはとらえずに「感覚」で違いを見ています。
「意識」ではなくて「感覚」なんです。
「感覚」で違いを見ているから実行可能な「戦略」が見えてくるんです。
うううぅ~。
うまく説明できない (>_<)
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お客さんに価値のある未来を提供するために……。

吉見 範一(よしみ のりかず)

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