あの焼き鳥屋さんの場合は、戦略というよりもちょっとした工夫の組み合わせで売り上げを大きく伸ばしました。
私が提案したのはセットです。
店長のAさんが選んだのは阿波尾鶏(あわおどり)というブランドの鶏で中心価格帯は焼き鳥が2本で一皿220円の商品がメイン。
お手頃価格です。
ところが売り上げが伸びなかった。
そこで「当店自慢のおすすめセット」として、通常価格5皿で1,100円のところ「5皿で980円+生ビール1杯無料」で提供。
すると8割以上のお客さんが「おすすめセット」を注文してくれた。
しかも当初の狙い通り他の商品も追加注文で伸びたし、生ビールや他の酒類の売り上げも伸びています。
結果的に「おすすめセット」によって客単価も利益率も改善されました。
それと店長が阿波尾鶏と出会った経緯を、A5サイズの用紙に印刷して、小さく折りたたんで、ポケットティッシュに入れて、席に案内したときに手渡し。
他にもいくつも手を打っていますが、小さな工夫を積み重ねたおかげで徐々に来店客数も伸びました。
ただ残念なのは、その後店長が体調不良で店を続けることが困難になって閉店してしまったことです。
–
安易にセット商品をつくればいいというのではなく、提供するセット商品はバラバラで単品を頼むよりもパッと見て「お得だな!」とわかる価格にすること。
また他店との競争によって主力商品に低価格をつけなければならないときは、セット商品で価格を下げた分、追加で頼みやすい商品で利益を確保できるようにしておくこと。
この2点を忘れないでね!
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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研究するのはお客さんの未来です。
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お客さんに価値のある未来を提供するために……。

吉見 範一(よしみ のりかず)

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