この人は不慣れなんだろうなぁ。
一生懸命なのは、痛いくらい伝わってくるんです。
先日、ヨドバシカメラでエアコンを選んでいたときのこと。
富士通の社員さんかな …… と、ぼんやり眺めていました。
応援で来られていたのかもしれません。
私は候補をある程度下調べしていて、よくわからない点だけ確認できれば十分でした。
なのに、売り場をウロウロしていたら彼に捕まって、怒涛の一方通行トークが始まったんです。
どんな展開になるのかな?
そう思って、私は黙って耳を傾けてみました。
別に、採点する気なんてなかったんだけど …… 。
ダメだこりゃ。
30点。
落第確定です。
「自社のエアコンはこんなにすごい」の一点張り。
しかも、私が本当に知りたい情報はきれいに空振り。
極めつけに、こちらへの質問はゼロでした。
ひと通り拝聴して「詳しい解説をありがとう」とお礼だけ伝えてその場を離脱。
その後、女房殿とランチを楽しんで、気持ちをリセットしてから売り場に舞い戻る。
今度はヨドバシの店員さんを捕まえることができた。
ええ。
おかげさまで、納得の一台に決まりました。
–
質問がない時点で、だいぶ厳しい。
質問の欠落は論外として、そもそも商品は「比較」で違いを伝えた方が、お客さんはイメージしやすくなるんですよね。
“違い”が見えた瞬間に、急に輪郭が浮かんでくるものです。
自社製品だけを取り上げて、どんなに「素晴らしい!」と訴求されても、驚くほど頭に入ってこない。
ところで …… 。
あの彼、あれから少しは上達しているんだろうか。
次に会ったとき、また厳しい点数をつけたくなる …… なんてことはないよね。
多分、きっと、おそらく …… 。
次にあの売り場を通るとき、もし彼が誰かに説明していて、途中で質問を差し込んでいたら、こっそり35点に上方修正してあげようと思っています。
ー 撮影場所と機材 ー
青森
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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研究するのはお客さんの未来です。
あなたの商品はお客さんにとって「どんな価値があるのか」を見つけましょう。
お客さんに価値のある未来を提供するために……。
吉見 範一(よしみ のりかず)
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