たまにしか売れないからって、2個しか仕入れなかったの?
たぶん、原因はそれですね。
いやあ。
私もね。
女房殿に頼まれて、猫の餌を買いに行くことがあるんです。
ペット用品の棚の前に立つと、ずらりと並んだ種類の多さに圧倒されて、目が泳ぎはじめる。
よく見ると、微妙に違う。
マグロが入っているとか、チキンだとか …… 。
ちゃんと見ないと、平気で似たような別物をつかみそうになるんです。
だから私は、パッケージのバーコードを切り抜いて、エコバッグと一緒に持っていく。
わりと本気です。
ところが、その店は置いてあったり、品切れだったりであてにならない。
「あれ、今日はないの?」これを何度かやられると、足が遠のく。
だって、通りの反対側の店に行けば、いつも置いてあるから。
信号を渡るのはちょっと面倒です。
でも、行けば必ずある。
自分が買う側になると、なぜリピーターになるのか、嫌というほどわかります。
買いに行った。
求めていた品があった。
次もあった。
その次もあった。
この体験が、リピーターを生むんですよね。
ところが。
どういうわけか、売る立場になると、これが見えなくなる。
お客さんじゃなくて、その日の売上だけを見ているのかもしれません。
「今日は2個で十分だろう」とかね。
でも、行けば必ずある。
たったそれだけのことが、次の来店を決める。
私たちは、商品を売っているつもりで。
本当は「安心」を売っているのかもしれません。
…… さて。
今日もちゃんと棚に並んでいるだろうか。
猫は何も言わないけれど、結果だけははっきり出ます。
無言の採点表が、家で待っているんです。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜/みなとみらい
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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研究するのはお客さんの未来です。
あなたの商品はお客さんにとって「どんな価値があるのか」を見つけましょう。
お客さんに価値のある未来を提供するために……。
吉見 範一(よしみ のりかず)
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