新規市場を開拓するときに「商品のよさで勝負できる」と考えやすいけど「よさが伝えられなくて売れなかった」という話をよく耳にします。
売れなきゃ困るから「よさ」で勝負しないで、安易に価格で勝負している企業が多いんです。
商品が「売れない」と嘆いているほとんどの企業が価格競争を選んでる。
ということは、そうした企業とは違う売り方を考えれば売れるということなのですが……。
なぜか工夫をしないで、値下げをする。
「よさ」が伝えられず、差別化ができなければ、他社と同じような商品に見られます。
よく似た商品を扱っている企業の数が多くなれば、他社よりも少しでも低価格を提示して、お客様を奪おうとする競争が起こりやすくなる。
例えば……。
サプリメントや健康食品などのテレビショッピングを見ていると、異業種からの参入も多いですね。
しかもがんばって新製品を出してもすぐに類似品が出てくるから価格競争になりやすい。
サプリメントに限らず、同じような原材料を調達して、同じような製品を販売する零細企業が多数ひしめいている産業では、取引先に対する価格交渉力が弱くなります。
これは営業力の問題ではなく販売戦略の問題です。
「こんなに素晴らしいんだ!」と商品の「よさ」で勝負するつもりで参入しても、販売戦略を誤ると価格競争は避けられません。
だからこそ、どの業界でも「よさ」より「売り方の工夫」をしている企業が伸びています。
工夫すれば売れるということは、中小企業にとってとても有利な時代になったということなんですよね。
大企業のマネをしなくてもいいのですから。
大企業とは異なる売り方を探しましょう。
ヒントは商品を中心に考えるのではなく、他の業界でうまくいっている売り方を参考にした方が見つかりやすい。
ビジネスはゼロから考えなくてもいいんです。
応用できそうなヒントを探して工夫すればいい。
マネをして、アレンジすればいい。
マネをして、試して、改良してください。
何度も挑戦していくなかで独自性が生まれてきます。
優れたヒントはあなたの頭の外にある!
商品ばかり見つめていないで、他を見てくださいね。
ー 撮影場所と機材 ー
六本木ヒルズ/森美術館
村上隆/五百羅漢図展
Canon PowerShot G7X
◆ この記事を書いた人
吉見 範一 (よしみ のりかず)
代表:= Y’s CLUB =
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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