私がいくら説明したところで本気にしてはくれなかった。
「営業マンは売りたいからいい事ばかり言ってるんだろ」
そう思われているのが分かるんです。
相手が心を開いてくれないと何を言ってもムダになる。
内心「ああ、またか……。」と思い始めていました。
ところがあの日は違った。
たまたま既存のお客さんのAさんに聞かれたことと同じ質問をされた時、Aさんの言葉をそのまま使って答えたんです。
「実はOO区のAさんから全く同じことを言われました。このサイズしかないのか」って。
すると商談相手は「Aさんって、あのAさんのことかい?」と食いついてきた。
そこで購入してもらった経緯とか、その後どうなったかをあのAさんの言葉をそのまま使って伝えたんです。
そうしたらどんどん距離感が近くなって……。
そうなんです。
その場で購入を決めてくれました。
あの時はたまたま知り合いのAさんの言葉が有効でした。
あれから私がよく使うようになったのは権威のある人の言葉(意見)です。
営業担当者は話す内容を真剣に考えて準備をしていくけど、現実問題として相手に伝わるのは何を言うかより、誰が言うかなんですよね。
もちろん信頼関係が構築されていれば自分の言葉で伝えます。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
Canon PowerShot G7X
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吉見 範一(よしみ のりかず)
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