営業トークのうまさじゃなかったんです。
自分で開拓した雑貨店に商品を納入していたころの話です。
年に一度、お得意さんの棚卸しの手伝いに行くたびに他社の営業担当者たちと仲良くなっていった。
スリッパを製造販売してるAさんに「どうやってそんなにいくつもの有名店を開拓できたのか」って聞いてみた。
「紹介なんだよね」
えっ?
紹介?
でもどうしてそんなに紹介が多いんだろう?
なぜだって聞いてみたけど当人もよくわかっていないみたいだった。
何か理由があるはずだと思って雑貨店の店長さんに聞いてみた。
Aさんはね「こういうのないかな」って相談すると希望通りの商品があれば自社の商品を提案してくれるし、自社になければ他社の営業に話をつけて紹介してくれるんだよね。
他の営業マンみたいに売り込まないんですよ。
その話を聞いたときはまだピンと来ていなかった。
私はそういうところも鈍いんだよね。
でもある時、気がついたんです。
店長が他のお店を紹介していると思っていたけどそうじゃなかった。
Aさんを業界内の有名店に紹介していたのは競合他社の営業マンだった。
ー 撮影場所と機材 ー
横浜
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH.
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研究するのはお客さんの未来です。
あなたの商品はお客さんにとって「どんな価値があるのか」を見つけましょう。
お客さんに価値のある未来を提供するために……。
吉見 範一(よしみ のりかず)
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